箱根観光地と美術館巡り


2010年11月27日〜29日


1日目


○小田原城周辺
箱根に向かうにあたり、新幹線から下りた小田原で、ついでに小田原散策。不勉強なため駅前の銅像が誰かも知らずに小田原城へ向かう。

小田原城
15世紀中頃に大森氏が築いた山城が前身。15世紀末頃、伊勢宗瑞(北条早雲)が相模国に進出して居城とする。その後氏綱、氏康、氏政、氏直で北条五代と呼ばれる。豊臣秀吉による小田原攻めに敗北。北条氏滅亡後は家康の家臣大久保氏が城主となるが、改易(刑罰)後城は破却される。寛永年間には稲葉氏が城主となるも、貞享年間にはまた大久保氏が城主となる。元禄16年の自身で倒壊、消失。再建されるも明治3年に廃城となり、売却後解体される。

馬出門(うまだしもん)
二の丸正面の門で、馬出門、内冠木門と土塀で囲む桝形門の構造。馬屋曲輪へ通じることから名づけられた。平成21年復元。

銅門(あかがねもん)
江戸時代の小田原城二の丸の表門。扉の飾り金具に銅を使用していたことからその呼び名がついたと言われている。石垣による桝形、内仕切門、櫓門を組み合わせた桝形門と呼ばれる形式。櫓門の梁はマツ、柱と扉はヒノキ。明治5年に解体されたが、平成9年に復原。

小田原城歴史見聞館(旧小田原第2尋常小学校講堂 昭和9年)
ウェルカムゾーンからまずは北条五代ゾーン。戦国大名北条早雲の国取りから豊臣秀吉による小田原攻め等について勉強。戦国時代は難しい。 それから江戸時代ゾーンで小田原の町並みを見て、最後に小田原北条市の公印「虎朱印」を押して終了。

常磐木門
小田原城本丸の正門。周囲の多門櫓と渡櫓を配した桝形門の構造。そばにある巨松になぞらえて名付けられたと言われている。昭和46年復興。

小田原城天守閣
昭和35年復興。3重4階の天守に付櫓、渡櫓を付している。内部は小田原の歴史を伝える資料や武家文化にっかわる資料が展示されている。
その後、3日間のフリーキップを買って箱根登山鉄道で箱根湯本へ。更に登山バスで甘酒茶屋へ。


○甘酒茶屋
江戸時代、急坂な箱根路への休憩地点としてにぎわっていた。 赤穂浪士の1人神崎与五郎が吉良邸討入りに向かう途中、ここで馬子にいいがかりをつけられ、大事の前のため詫証文を書いたとされる、忠臣蔵の甘酒茶屋のくだりとして有名。しかし証文から神崎与五郎ではなく同じ浪士である大高源吾、場所は甘酒茶屋ではなく三島宿だったと言われている。


甘酒茶屋の隣にある箱根旧街道資料館に寄ってからバスで箱根港まで。


○箱根関所
箱根関所
元和5年に設置され、新政府が関所制度を廃止する明治2年まで利用された。徳川幕府が全国53箇所に設けた関所の中でも規模の大きな4つの関所のひとつ(他は中山道の木曽福島、碓氷、東海道の新居)。入り鉄砲に出女と言われ、江戸に入る武器類と江戸から出ていく女性を特に監視していた。箱根関所は出女に厳しかった。
高麗門形式の京口御門と江戸口御門を構え、大番所、と足軽番所が向き合う。階段を上った先には遠見番所がある。

箱根関所資料館
高札や通行手形等、関所に関する資料や、大名行列のミニチュア等が展示されている。


恩賜公園前からバスに乗り、ホテルへ向かう。バスはすごく混んでいて、次の箱根港では満員で乗れない人も・・・。






2日目

○箱根ラリック美術館
9時の開館前に到着するが既に何人か入口前で待っている人が。開館してまず美術館へ入り、展示室へ。詳細はこちら
時間とお財布と相談した結果、オリエント急行は諦めてバスでポーラ美術館へ向かう。


○ポーラ美術館
詳細はこちら
○彫刻の森美術館
詳細はこちら
○花壇(旧閑院宮別邸)
昭和5年施工。ハーフティンバー様式。階段にはロンドンから取り寄せたという、花をデザインしたステンドグラスがある。


その後ホテルへ。





3日目

登山電車、ケーブルで早雲山、そこからロープウェイで大涌谷へ。


○大涌谷
40万年前の火山活動の名残を伝える噴煙地。黒たまごが有名らしい。が、匂いにやられて食欲がなく、食べず…。快晴にも関わらず富士山は雲に隠れて見えない…かと思えばあっという間に雲が晴れて、裾野まで綺麗に見えた。運が良かった。駅の上にあるレストランでカレーを食べる。





○箱根強羅公園
花と硝子と陶芸の園、らしい。季節がちょっとアレだったけれども、薔薇やらパンジーやら紅葉やらを楽しみ、白雲洞茶苑、熱帯植物館、ブーゲンビレア館へ。
○富士屋ホテル
本館(明治24年)
登録文化財。和洋折衷。瓦屋根、唐破風の玄関、鳳凰や鷹、孔雀をかたどった木の彫刻が屋根の下にある。回り階段のカーブを描く手すりが美しい。

主食堂(昭和5年)
木造仕上げ。メインダイニングルームはチーク材を多用、高い格天井には636種もの高山植物、野鳥、蝶等が描かれている。

西洋館(明治39年)
登録文化財。一対になっている。全ての窓は鎧戸付き。

花御殿(昭和11年)
登録文化財。和風意匠をテーマに建造。寺社建築を想わせる屋根に校倉造りを模した壁。フラワーパレスと呼ばれている。

フォレスト館(昭和35年)

別館「菊華荘」(明治28年)


宮の下から箱根湯本まで登山鉄道で降りる。駅数はないがかの有名なスイッチバックやら待ち時間やらで結構時間がかかった。その後箱根湯本駅から歩いて早雲寺へ。一度間違えて神社へ入ってしまったので、ついでにお参り。


○早雲寺
1521年に北条早雲の遺命により、氏綱によって建立された。隣の墓地には北条五代のお墓がある。お墓参りをしながら、もっと勉強をして来たら良かったと後悔。


山を越えて箱根湯本へ、その後小田原まで戻り駅前の北条早雲像を写真に納めてから帰路へ。

感想

二泊三日で存分に楽しんだ旅だった。美術館も巡り、観光名所も巡りで良かった。箱根フリーパスの威力はすごい。道路はとても渋滞していて大変そうだったけれど、うまい具合に渋滞につかまることもなく、バス、電車で回ることができた。
心残りとしては、美術館がまだまだあったけれど行けなかったことと勉強不足だったことくらい。
あと、山の中で足をひねり、その後数日は歩くのが大変だった…。