山梨の芸術を知る旅


2017年5月26日〜27日
宿泊地:甲府(ホテル)
観光場所:清春芸術村、昇仙峡、甲府駅周辺
往復交通手段:新幹線、特急
現地移動手段:バス、電車

1日目

まずは清春芸術村へ。長坂駅から1日2本のバスに乗り込み、約10分ほどで到着。歩いて30分ほどと書いてあったけれど、結構坂道だったのでバスにして良かった。

ランチ

 芸術村前のバス停から歩いて5分足らずのところにある「LOPCHU」という紅茶屋さんへ。オシャレな外観からして心が躍る。ランチも見た目もオシャレで、かつ美味しい。紅茶屋さんなので、紅茶もセットでついてくる上に、おかわりをくれる。美味しい。一番美味しかったのは、紅茶の葉が入ったバターライス風のご飯。


清春芸術村

 今回の旅のきっかけとなった芸術村。ルオーが好きなのと、芸術村という響きがいい。敷地はさほど大きくなく、2時間弱でゆっくり周ることができた。ほとんど人がいないので、ゆったりのんびりできる。
 門を抜けるとマロニエの大きな木がある。西洋のトチの木らしく、ちょうど満開を少し過ぎた頃。その奥に「ラ・リューシュ」という建物がある。芸術家の育成の場所。パリ万博のワイン館として建てられ、後にシャガールらを輩出したアトリエ兼住居と同じ設計。内部は基本公開していないが、ミュージアムショップとして一部入ることができる。
 こちらも公開していない白樺図書館の前を通り、清春白樺美術館へ。谷口吉夫氏の設計で、白樺派の作品や関係資料、ルオーの作品が展示されている。詳しくはコチラから。
 続いて梅原龍三郎アトリエをのぞき、ルオー礼拝堂へ。谷口吉夫設計のこじんまりとした礼拝堂。入口上部のステンドグラス「ブーケ」はルオーの作。祭壇背後の壁にはルオーの彩色したという十字架がかかり、壁にルオーの絵が飾られている。静謐というのはこういうことか、という雰囲気。
 次に安藤忠雄設計の光の美術館へ。吹き抜けのある2階建で、安藤さんらしいコンクリート。やはり音がすごく反響して、自分の足音だけれど申し訳ない気持ちになる。人工照明のない展示室にはアントニ・クラーベの作品が展示されている。
 草原に建つエッフェル塔の階段とセザールのエッフェル像を見てからお待ちかねの茶室へ。ツリーハウスのような茶室「徹」は藤森輝信設計。内部を見ることができないのが非常に残念。
 桜の綺麗な場所というので、桜の季節だともっと違う雰囲気があるのかもしれない。また来たいと思うけれど、ちょっと…不便だな。

武田神社

 長坂の駅からのんびり電車で甲府へ。人が多くて交通量もあって、町に戻ってきたなぁと思いながらバスを待つ。全体的にバスが遅れがちなのはなぜだろう。
 バスに乗って緩やかな坂を10分ほどのぼると武田神社へ到着。思ったより大きな神社だ。まずはお参りをして、のんびり境内を散策。神社の裏手には草っぱらがあって、雑草が生え放題。けれど雑草という草花はなく、結構綺麗だった。

甲府駅周辺

 武田神社から下り坂を20分ほど歩いて甲府駅へ到着。途中山梨大学があって夕方なので学生さんがたくさん。駅前に県立図書館があるので立ち寄ってみたが、とても近代的でオシャレな図書館だった。蔵書数はよく分からないが、椅子や机がたくさんあって、そこらじゅうで学生さんが勉強をしている。
 図書館で休憩した後は宿へ行き、近くで食事を済ませて温泉でゆっくりする。

2日目

 2日目、ホテルでせっかくの温泉なので朝風呂に入り、朝食を食べて出発。甲府駅でロッカーに荷物を預け、バスを待つ。

昇仙峡

 甲府駅からバスで約30分。昇仙峡の入口で下車。思ったより人が…いない。とりあえず進もうとカメラと地図を片手に歩き出す。人がいないので多少不安ではあるものの、道はちゃんとした道路でのんびりと歩くことができた。道から下に川が流れ、川や川の向こうの山肌には不思議な形の岩がたくさん。ただ、川まで結構な高低差があるので、ただの散歩のような気持ちに…。
 写真を撮りながら歩くこと1時間、ここからがまさに昇仙峡というところへ到着。ぽつぽつあるお店を通り過ぎながら、岩でできた石門をくぐり、橋を渡り、仙娥滝へ。滝はやはりいいなぁ。階段をのぼりきるとお店の並ぶちょっと賑やかな場所へ到着。ロープウェイにも乗りたかったけれど時間の関係で断念し、影絵の森美術館も諦めてバスに乗り込む。
 滞在時間およそ2時間。どうせなら途中のバス停までバスに乗ってきてロープウェイで山頂に上がる方が楽しかったかな…。

ランチ

 昇仙峡からバスに揺られること1時間弱。山梨県立美術館へ。お腹が空いたので美術館の近くにあったほうとう屋さんで南瓜ほうとうをいただく。ほうとうってこんな食べ物なんだな…結構なボリューム。

山梨県立美術館

 ミレーの美術館として有名だと聞いたので、行ってみたかった場所。ちょうど企画展も面白そうだったので見てきた。詳しくはコチラから。
 美術館の奥にはバラ園があって、ちょうど満開で綺麗だった。あと、天気が良くて富士山が見えたのが嬉しかった。地元の人には普通の景色なんだなー。

甲府駅

 美術館からバスに揺られて10分ほど、甲府駅に戻ってくる。お土産を買ったり、帰りの電車で食べるごはんを買ったりしながら時間をつぶし、帰路へついた。帰りに買ったぶどうジュース美味しかった。