ルーベンス、レンブラント、ベラスケスと栄光の時代

・企画展会期:2017年4月15日(土)〜2017年6月11日(日)
・会場:山梨県立美術館

展示物紹介

イタリア絵画
・ティントレット「ウリヤの死を知らされるダヴィデ王」
・ティツィアーノ・ヴェチェリオ「メディチ家の子供」
・パリス・ボルドーエ「ダフニスとクロエ」
・アンドレア・サッキ「マグダラのマリアと天使」
・ジョヴァンニ・フランチェスコ・ロマネッリ「受胎告知の天使」

オランダ絵画
・ヤン・ファン・スコーレル「マグダラのマリア」
・レンブラント・ファン・レイン「襞襟を着けた女性の肖像」
・アールト・デ・ヘルデル「エステルとモルデカイ」
・アブラハム・ブルーマールト「羊飼いへのお告げ」
・ヘンドリック・ヤンスゾーン・テルブリュッヘン「茨冠のキリスト」

フランドル絵画
・ペーテル・パウル・ルーベンス「十字架への道」
・アンソニー・ヴァン・ダイク「エジプトへの逃避途上の休息」
・ダヴィット・テニールス「聖フランチェスコの法悦」
・17世紀初頭フランドル派の画家「バベルの塔」
・ピーテル・ブリューゲル(子)「東方三博士の礼拝」「フランドルの村」

スペイン絵画
・バルトロメ・エステバン・ムリーリョ「自画像」「聖母子」
・ディエゴ・ベラスケス「自画像」

ドイツ絵画
・ルーカス・クラーナハ「聖母子」

フランス絵画
・ニコラ・プッサンに帰属「ノアの燔祭」
・サミュエル・マッセ「ロトと娘たち」

常設展展示物紹介

ミレー館(ジャン=フランソワ・ミレー)
・眠れるお針子
・ダフニスとクロエ
・落ち穂拾い、夏
・無原罪の聖母
・冬(凍えたキューピッド)
・夕暮れに羊を連れ帰る羊飼い
・種をまく人
・古い塀
・グレヴィルの断崖

ウィリアム・ブレイク『ヨブ記の挿絵』
・ヨブと彼の家族
・ヨブの子どもたち全員の絶命
・ヨブを腫物で撃ちのめすサタン
・悪魔の墜落
・幸福を取り戻すヨブと妻

風景画の系譜(クロード・ロラン〜バルビゾン派)
・クロード・ロラン「木を伐り出す人々(川のある風景)」
・ヤーコブ・ファン・ライスダール「ペントハム城の見える風景」
・ジュール・デュプレ「森の中-夏の朝」「海景」
・テオドール・ルソー「フォンテヌブローの森のはずれ」
・ギュスターヴ・クールベ「川辺の鹿」「嵐の海」

春季・コレクション展
・妣田圭子「紅白梅図屏風」
・マルク・シャガール「エルサレムのためのステンドグラス」
・アンリ・マティス「アンリ・マティス」
・小磯良平「朝のひととき」
・深沢幸雄「不死鳥は舞う」

感想

 企画展「バロックの巨匠」は、知らない画家の絵もたくさんあって新鮮だった。一言にバロックと言っても全然違うのだなと思った。印象に残ったのは、「聖フランチェスコの法悦」で、同じ題材だけれど、ダヴィット・テニールス(フランドル)とアレッサンドロ・ロージ(イタリア)で雰囲気が違う。サミュエル・マッセの「ロトと娘たち」はそのストーリーも含めて見ると、後ろで塩になっている妻の姿がなんとなく恐ろしく思う。
 常設展は楽しみにしていたミレーがとてもよかった。「春」みたいなものも見たかったけれど、どの作品も落ち着いてじっくりと見ることができ、環境も良かったと思う。常設展では妣田圭子さんの紅白梅図屏風がとても好きだった。