三島駅で新幹線から下車。お昼ご飯をどうするか迷った末に駅弁を購入し、バスに乗り込み、目的地のクレマチスの丘へ向かう。このバス、1時間に1本なのだけれど、無料というありがたさ。
クレマチスの丘

バスでおよそ20分、なだらかな山の中の住宅地に美術館の集まるクレマチスの丘。前から行きたいところリストに入っていた美術館だったので、うきうきわくわくする。
クレマチスの丘は大きく2つのエリアに分かれている。ひとつは駅側のヴァンジ彫刻庭園美術館とIZU PHOTO MEUSEUMのあるエリア、もうひとつは山側の井上靖文学館のあるエリア。シャトルバスも出ているけれど、歩いても15分程度。オススメのルートは駅側のエリアを散策してからのんびり散歩して山側のエリアへ移動。そこからバスで三島駅に戻るというルート。
ヴァンジ彫刻庭園美術館
ジュリアーノ・ヴァンジの彫刻や作品を展示した美術館、クレマチスや薔薇の美しい庭園がある。庭はとても綺麗で、特に季節だったのか、見渡す限りの薔薇が圧巻だった。庭園に隣接するカフェが薔薇に埋もれていて素敵だった。庭にも彫刻が展示されていた。
美術館の展示について、詳しくは
こちらから。
IZU PHOTO MUSEUM
シンプルな建物もいい。内装は杉本博司さんによる。企画展で「本橋成一 在り処」を開催中だった。詳しくは
こちらから。
ベルナール・ビュフェ美術館
山側のエリアまで歩いていき、ベルナール・ビュフェ美術館へ。こちらもまずは建物が素敵。円形の廻廊とそこから続く展示室という構成なのだが、円形の回廊が明るくて素敵。ただ、かなり光が入ると思うので、作品にはいいのかしら。
展示内容について、詳しくは
こちらから。
井上靖文学館
失礼ながら、井上靖さんの本は読んだことがないので、あまり興味がなかった。ただせっかくなのでちらりとでも見ていこうと思い立ち寄った。ワンフロアだけの小さな文学館。本を読んでいればもっと楽しめたのだろうとは思う。病床の日記が印象的だった。
大岡信ことば館
クレマチスの丘からこれまた一時間に1本のバスに乗って三島駅に戻る。駅から徒歩1分のところにある美術館。美術館…?ビルの一角にあって、いかにも美術館という雰囲気はない。
ことばという響きにひかれて来たのだけれど、予想以上に企画展も面白くて、さほど広くはないものの楽しめた。詳しくは
こちらから。
湯河原へ
この日の宿泊地、湯河原へ。このあたりは熱海とか伊豆とか箱根とか、有名な温泉地が多い。それぞれの距離がそれなりにあると思っていたのだけれど、そうでもなかった。湯河原までは三島から熱海を経由しておよそ30分弱。
湯河原駅で降りて晩御飯。事前に調べておいたのだが、ご当地グルメなのか、担々焼きそばなるものが食べられるということで、駅から歩いて10分弱の中華屋さんへ。ザ・昭和という雰囲気で、ボリューム満点の担々焼きそばをいただいた。美味しかった。…ちょっと量多かったかな。
その後駅へ戻り、バスで10分、宿へ到着。温泉へ入ってのんびりと過ごす。
2日目は、湯河原を堪能しようと、宿で手に入れた湯河原散策マップをお供にふらりと出掛けた。
町立湯河原美術館
まずは竹内栖鳳さんに会いに、町立湯河原美術館へ。展示の内容については
こちらから。
不動滝

美術館のあとは、もともと行く予定にはしていなかった不動滝へ。聞けば美術館から歩いて10分とかからないとのことなので、じゃあいいかと軽い気持ちで出発。のんびりと緩やかな坂道を登っておよそ10分ほどで滝に到着。
滝はそこまで大きいわけではないけれど、静かな空気で気持ちがいい場所だった。しばらく写真撮影にいそしむ。
万葉公園

さきほどの美術館で荷物を回収して、次は万葉公園へ。こちらも美術館から歩いて10分とかからない。公園というよりは山とか森といったような雰囲気。中に神社があったり、川が流れていたり。これぞ!という景色には出会えなかったけれど、散歩にはいい場所だった。
お昼ごはん
更に次の目的地へ向かって歩いている途中でおみやげにきび餅を購入。そういえばそろそろ昼食を食べねば食べ損ねてしまいそうな気がしたので、道端で見つけた豆腐料理屋へ。豆腐三昧のご飯をいただく。豆腐美味しい。この店選んでよかった。
かぼちゃ美術館

おなかも膨れたので次の目的地、かぼちゃ美術館。湯河原に行くことを決めてから、ここだけは面白そうだから絶対に行こうと思っていた場所。…だったのだけれど。ホームページやパンフレットの感じからして、美術館だと思っていたのだけれど、どちらかと言うと個人のおうちに絵を飾っているという雰囲気。カボチャの軽食もいただけると書いてあったが、本当だろうか…。絶対無理だと思うけど…。なんだか異世界に迷いこんだような気分になる。
湯河原駅へ
美術館を出て現実に戻り、五所神社の境内を通って駅へ向かい、今回の旅は終了する。