天竜浜名湖線

新幹線から在来線を乗り継いで天竜浜名湖線へ。単線で一両編成、ほとんどが無人駅というローカル線。途中、浜名湖やのどかな風景を楽しみながら、新所原から気賀へと移動する。
龍潭寺

どの駅からどの交通手段で行こうか迷った末に、気賀駅からタクシーで行くか…と思いきや、レンタサイクルがあったので、自転車を選択。少し坂もあるけれど、電動でない普通の自転車でも行ける程度だった。お寺の駐車場に自転車をとめ、前にあった蕎麦屋でとろろそばをいただく。自転車での疲れも癒し、いざお寺へ。
お寺の境内はそれほど広くはないけれど、見応えは十分にある。入ってすぐのところには補陀落の庭がある。そこから本堂をすすみ、霊屋なども立ち寄りながら建物の裏手、小堀遠州の庭園へ出る。平日で人が少なかったこともあり、座ってゆっくりじっくり眺めることができた。つつじの季節だともっと違う光景が見られるようだ。
龍潭寺
臨済宗妙心寺派
本尊:虚空増大菩薩
733年(天平5年)に行基菩薩により開創され、室町時代に黙宗瑞淵禅師が開山し、禅宗の寺となった。井伊家の菩提寺であり、また井伊家にも深い縁のある寺。
境内には本堂、庫裏、開山堂、総門、井伊家霊屋などとともに、小堀遠州作の庭園がある。庭園は江戸時代初期に造られた池泉鑑賞式庭園。中央に「守護石」、むかって左右に「仁王石」を配し、石やつつじが美しい。本堂を挟んで反対側には補陀落の庭がある。
渭伊神社と天白磐座遺跡

自転車には少し疲れたので、龍潭寺の境内を抜けて徒歩で神社へ向かう。川を渡って少し歩くと、のどかで綺麗な住宅街の奥に鬱蒼とした森と神社が現れる。お参りをしてから境内の裏手にいくと、林立するまっすぐな木の中に大きな岩がどんと構えている。人気がないからか、住宅街の隣なのに異界にいるようだった。
秋野不矩美術館

気賀駅で自転車を返し、電車に乗っておよそ30分、二俣本町駅に到着。無人駅でこじんまりとした駅舎がかわいらしい。駅から歩くこと15分程度、小高い丘の上にある美術館へ到着。
藤森輝信さんの建築ということで来てみたかった場所。天竜杉や漆喰を使った美術館。詳しくは
コチラから。
秋野不矩美術館
設計:藤森輝信
構造:鉄筋コンクリート造、一部木造、地上2階建
壁はわら入りの着色モルタル。入館すると靴を脱ぎ、スリッパや裸足で展示室をまわる。
天竜二俣駅から掛川へ

美術館を出て少し時間があったので、天竜図書館に立ち寄ってから、天竜二俣駅へ向かう。昔は別に線路が通っていたらしく、昔の車体や線路が保存されていた。
ぶらぶら散策しているといい時間になったので、天竜二俣駅から掛川へと向かう。掛川駅は天浜沿線が嘘のように人がいてお店があって、下界に帰ってきたような気分になった。
駅で三ケ日牛の駅弁を買って、お宿へ向かう。ちなみに駅弁はとても美味しかった。
掛川花鳥園
浜松餃子
浜松駅は天浜沿線や掛川駅と比べても都会だ。駅前のお店が混雑していたので、少し歩いたところにあるラーメン屋さんへ。醤油ラーメンと浜松餃子をいただく。とても美味しい。もりもり食べて元気がでる。
浜松城

駅から歩いて20分少々。天守門を抜け天守閣へ。徳川家康のいた城ということで、出世城と呼ばれている。3階建てで、武具や資料などを展示している。3階は展望室になっており、浜松の街を見回すことができ、家康の生涯最大の敗戦ともなった合戦場である三方ヶ原をのぞむことができる。
浜松城
築城は木原吉次ら3人による。石垣は自然石を上下に組み合わせた野面積み。天守台の地下には井戸が残っている。
家康の後は家康ゆかりの譜代大名が城主となり、老中や大阪城代などの要職につくものが多かったため、出世城と呼ばれる。特に有名な城主は、天保の改革で知られる水野忠邦。
東照宮(引間城跡)

お城からすぐのところにある小さな神社。浜松城の前身引間城跡。家康を祀っている。
浜松市楽器博物館

時間が余ったので、予定にはなかったけれど立ち寄ってみた。世界中の楽器をたくさん展示していて、体験コーナーもあるとても楽しいところだった。
詳しくは
コチラから。
帰路へ
浜松の駅に戻り、お土産を買い、更に奮発してうなぎ弁当を買って帰路へ。楽しい旅だった。