
JR郡山駅で新幹線を降り、会津磐梯線に乗車、のんびりと風景を楽しみながら13時頃、会津若松着。9日はハイカラさんとあかべえの専用フリー乗車券を購入。10日〜11日のために会津ぐるっとカード(2日間有効)を購入。
○飯盛山周辺
旧滝沢本陣(国指定重要文化財)

正式名称は滝沢本陣横山家住宅 会津藩御本陣。1596年築の茅葺書院造。遠州流の庭園がある。
かつては会津藩主が参勤交代や土津神社参拝の折の休息所として利用。会津戊辰戦争時には大本営として使われた。
藩主愛用の品や参勤交代の道具、貴重な古文書等が公開されている。
白虎隊伝承史学館
白虎隊、日新館、会津藩関係の史料を展示している。広さはさほどではないが、色々な物があって興味深い。
白虎隊記念館
白虎隊、会津藩等の史料を多数展示。2階建てでビデオ放映もしている。
会津飯盛山さざえ堂(国重要文化財)
正式名称は旧正宗寺・円通三匝堂。1796年に郁堂和尚が考案建立。六角3層で二重螺旋の一方通行のお寺。本当に一方通行のまま上がって下りる。建築探偵を読んでからずっと行きたかったので、感激。
○御薬園(国指定名勝)

会津松平氏庭園。会津藩2代目藩主保科正経が設けた薬草園。庭園がとても綺麗。池の真ん中に佇む楽寿亭が風流。
○お墓参り
近藤勇の墓
くたくたの足に鞭打って山登り。坂が結構すごい。案内に従って細い山道を通り辿り着く。お墓参りをしてからそのまま松平家御廟へ向かう。
松平家御廟
迷う。どこが道でどこがお墓でどこが森かよく分からず、他の藩主さんのお墓は発見するも、愛してやまない松平容保のお墓まで行きつけず。鬱蒼としていて人が1人もおらず(逆に人がいても怖いけど)、怖くなって引き返す。いつか絶対にリベンジする。
バス通りに出てほっとする。疲れきって東山温泉へ。
晩御飯は温泉街にある昔ながらのご飯屋さんでカツ丼を食べる。美味しい。けどかなり量があった。
宿はお風呂がとても素敵。ホテルの高層部にとても広いお風呂があり、露天まであるので、絶景。平日だったからか、人もおらず、1人でとてつもなく広いお風呂を満喫。
○会津武家屋敷
会津藩家老西郷頼母邸をはじめ、資料館等がある。わりと広いので、回るのにはそこそこ時間がかかる。西郷家の女性たちを始め、幕末の会津藩における女性の生きざまを知る。
西郷といえば西郷隆盛しか知らなかった己を恥じた。
○鶴ヶ城
会津若松城。別名鶴ヶ城。梯郭式城郭の平山城で、時代により構造は7重であったり、5重5層であったりする。
1384年に蘆名氏7代当主の蘆名直盛が館を造ったのが始まりとされる。1589年に伊達正宗が蘆名氏を攻めて城を手にするも、1590年には豊臣秀吉により領地を召し上げられた。その後、1592年に蒲生氏郷が改造し、町の名を黒川から若松へと改めた。蒲生家の後には上杉景勝、再び蒲生家、加藤家と転封が繰り返される。

会津初代藩主、保科正之が入封したのは1643年のことであり、幕末まで会津松平家の居城となる。第9代藩主松平容保の時代となり、慶応4年(1868年)の戊辰戦争にて、西軍と1ヶ月に及ぶ戦の場となり、明治元年9月22日に降伏、開城した。
訪問時、瓦吹き替え工事中で、平成23年春に完成予定とのこと。工事中なので残念ながら外観は見れなかったけれど、中の展示はかなり充実していて、特に幕末の会津藩について知ることができ、大変面白かった。鯱も見れて良かった。その他、茶室「麟閣」や荒城の月碑などがある。
○野口英世青春通り〜七日町通り
教会を見てから七日町通りへ。レオ氏郷南蛮館、阿弥陀寺等を巡り、七日町駅まで行く。その後バスに乗り、会津若松駅へ。
時間があいたので、駅の観光案内所でお蕎麦屋さんを教えてもらい、遅めの昼食に。駅から歩いて5分くらいのところにある「笹乃庵」さんでざるそばを食べる。てんぷらもつける。お店は落ち着いた雰囲気で、すごく美味しかった。
その後電車で喜多方へ行き、自転車を借りて町を回る。
○喜多方
甲斐本家蔵座敷(国登録有形文化財)
陶器や工芸品等が展示されている。蔵座敷は想った以上に豪華。中には応接室として使われた西洋風の部屋もある。店蔵の中央には線上の吊り階段がある。
喜多方蔵の里
蔵がたくさん。中には展示物もある。クイズやアンケートをしていて、記念品がもらえた。
最後に念願の喜多方ラーメンを食して駅へ戻り、会津若松経由で東山温泉へ。
3日目
会津若松駅から電車にのり、猪苗代駅へ。がらんとしたバスで磐梯山へ。
○諸橋近代美術館
バスが時間通りにこないのでかなり焦るがなんとか猪苗代駅へ戻り、またしてもバスで移動。
○猪苗代湖周辺
天鏡閣(重要文化財)
明治41年築、二階建天然スレート葺の八角塔屋付。別館有。ルネサンス様式。李白の句「明湖落天鏡」にちなんで名づけられた。
バス待ちの間に近くのコンビニで肉まんを食べる。
会津民俗館
旧馬場家住宅、旧佐々木家住宅等を見学。

世界のガラス館等を見学したりお土産を買ったりしながらバスの時間を待つ。
猪苗代駅に戻り、帰路へ。
二泊三日で時間はあるかと思っていたけれど、行きたいところ全部には行けず。もう一度、と言わず、何回でも行きたい。とりあえず電車とバスの接続がだいぶ大変な感じなので、下調べを怠ると大変なことになる。できれば車での移動が望ましい。
行く前は単なる興味に過ぎなかった会津藩への思いが、帰りには情熱へと変わっていて驚いた。とても良い旅だった。