現代美術に潜む文学

・企画展会期:2019年8月28日(水)〜2019年11月11日(月)
・会場:国立新美術館

展示物紹介

田村友一郎
Sky Eyes


ミヤギフトシ
『物語るには明るい部屋が必要で』より


小林エリカ
・オリンピア1936 銀の道とオリンピック、聖ヨアヒムの谷、ボヘミア
・彼女たちは待っていた
・オリンピックを 聖火がこの町へやってきてくれるのを 炎が、光が、あたりを明るく照らしてくれるのを
・炎が甦り、聖火リレーのトーチに灯される
・ウランと天王星 不幸の石/ウラン
・3つのコースの地図 東京オリンピック 聖火リレーコースの計画 オリンピア―東京 1940
・彼女たち
・光は西方から
・けれど、聖火はここへは届かない
・わたしのトーチ
・リトルボーイ
・ファットマン
・わたしの手の中のプロメテウスの火
・闇の中へと降りてゆく


豊島康子
・パネル
・棚
・円グラフ
・パタパタ
・Margin


山城千佳子
・チンビン・ウェスタン『家族の表象』

北島敬三
・『USSR 1991』シリーズより
・『UNTITLED RECORDS』シリーズより

感想

 文学という言葉にひかれて見に行った。どの作品もストーリーがあって、とても面白かった。あんまり人がいなかったので、とてもゆっくり見ることができた。
 田村友一郎さんの、コーヒーに入れるミルクのくだりが良かった。語り口は淡々としていて、けれど「or…」の後の空白が何ともいえない味があった。
 小林エリカさんの「彼女たちは待っていた」も本を読んでからもう一度見ると、希望と悲しさの対比があって、暗い部屋にぽぅっと灯った光が聖火みたいでとても雰囲気があった。