京博寄託の名宝
美を守り、美を伝える
・企画展会期:2019年8月14日(土)〜2019年9月16日(月)
・会場:京都国立博物館

ICOM京都大会開催記念特別企画として開催された展示。風神雷神図を見たいなーという軽い気持ちで行ったら、とてもよかった。
まず最初が陶磁器の部屋で、ここが一番楽しかった。特に宜興窯の紫泥の焼き物がとてもすごかった。泥でできている陶磁器だということは分かっていても、質感が他の陶磁器とは全然違って見えて、木とか銅とかみたいで面白い。触ってみたい。
あとはやはり、天目茶碗が好きだ。シンプルだけれど華やかで、華やかだけれど深みがある感じがして、形そのものの面白さと、釉薬のつくる景色が見ていて飽きない。
あとは襖絵や屏風絵等の絵画も良かった。風神雷神図はもちろんだが、瀟湘八景図の光の表現がとてもきれいで見入ってしまった。素通りしそうになったのだけれど、ふと目に入って。山に光が差し込む様がただひとつの墨で描かれているのだと思うと本当にすごい。
あんまり大々的な企画展ではないからか、人もさほど多くなく、どの作品もじっくり心行くまで見ることができた。