富本憲吉入門
彼はなぜ日本近代陶芸の巨匠なのか
・企画展会期:2019年6月29日(土)〜2019年9月1日(日)
・会場:奈良県立美術館
陶芸が好きなので、やはりこれは見ておかないとと思い、見に行った。正直なところ、富本憲吉ら近代陶芸の作品はそこまで好きということではないのだけれど、入門とあるとおり、分かりやすく展示もされていて、思ったより楽しめた。
そもそも絵付けの陶磁器がそんなに好きではないので興味が持てなかったのだけれど、展覧会で紹介されていた富本さんの考え方の中に、絵もそうだがそれを描く「形」を大切にしているというものがあって、すごくいいなと思った。確かに形そのものに着目してみると適度な丸みと安定感のあるフォルムが手元に置いて起きたくなる。
絵も思ったより面白くて、いろんなところでモチーフとなるものを探し、それをデザイン化していろいろなところで使っていた。“大量生産”というと、どうしても安っぽいとかこだわりがないとか思ってしまうけれど、時代が変われば持つ意味も変わってきて、すばらしいものをたくさんの人が使えるというのは、そういう風に考えられるというのは、すごく素敵なことだと思った。