宗近や吉光、国重、あの名刀が登場

・企画展会期:2018年9月29日(土)〜2018年11月25日(日)
・会場:京都国立博物館

展示物紹介

第一章 京のかたなの誕生(平安時代後期)
・前九年合戦絵巻
・後三年合戦絵巻
・太刀 銘三条(名物三日月宗近)
・太刀 銘吉家作
・太刀 銘有成(号石切丸)
・太刀 銘兼永
・太刀 銘国永

第二章 後鳥羽天皇と御番鍛冶(鎌倉時代後期)
・後鳥羽上皇像 伝藤原信実筆
・太刀 菊御作
・太刀 銘(菊紋)一
・太刀 銘国安
・短刀 銘国安

第三章 粟田口派と吉光(鎌倉時代前期-中期)
・太刀 銘久国
・太刀 銘国綱
・刀 銘左兵衛尉藤原国吉(号鳴狐)
・短刀 銘吉光(名物後藤藤四郎)
・短刀 銘吉光(名物秋田藤四郎)
・短刀 銘吉光(名物岩切長束藤四郎)
・短刀 銘吉光(号五虎退)
・短刀 銘吉光(名物信濃藤四郎)
・短刀 銘吉光(名物博多藤四郎)
・短刀 銘吉光(名物前田藤四郎)
・短刀 銘吉光(名物毛利藤四郎)
・脇差 銘吉光(名物鯰尾藤四郎)
・薙刀直シ刀 無銘(名物骨喰藤四郎)

第四章 京のかたなの隆盛(鎌倉時代中期-後期)
・太刀 銘定利
・太刀 銘国行(号明石国行)
・太刀 銘国俊(名物鳥養国俊)
・短刀 銘来国光(名物有楽来国光)
・短刀 銘光包(名物乱光包)
・短刀 銘備州長船住景光/元亨三年三月日(号謙信景光)
・太刀 朱銘千代鶴国安 木屋□研之(号次郎太刀)
・太刀 銘国村

第五章 京のかたなの苦難(南北朝時代-室町時代中期)
・騎馬武者像
・短刀 銘国光(名物会津新藤五)
・刀 金象嵌銘長谷部国重本阿(花押)/黒田筑前守(名物圧切長谷部)
・短刀 銘長谷部国重
・太刀 銘長谷部国信(号からかしわ)
・短刀 銘信国
・刀 銘村正
・短刀 銘村正
・太刀 銘吉次
・短刀 銘達磨

第六章 京のかたなの復興(室町時代後期-桃山時代)
・阿国歌舞伎図屏風
・刀 金象嵌銘本多美濃守所持/義弘本阿(花押)(名物桑名江)
・短刀 銘国広(包丁正宗写)
・刀 銘東山住美平/宗昌就
・刀 銘信濃守藤原国広造/越後藤原国尋
・刀 銘伊賀守金道
・刀 銘越中守正俊

第七章 京のかたなの展開
・刀 銘河内守藤原国助/寛永十九年二月吉日
・刀 銘於大阪和泉守国貞
・太刀 銘粟田口一竿子忠綱 彫同作/宝永六年八月吉日
・刀 銘粟田口近江守忠綱

第八章 京のかたなと人びと(江戸時代中期-現代)
・黒漆剣
・革包太刀(号笹丸) 中身 太刀 銘□□国則宗(名物二ツ銘則宗)
・太刀 銘□忠(名物膝丸・薄緑)
・刀 金象嵌銘永禄三年五月十九日義元討捕刻彼所持刀/織田尾張守信長(名物義元左文字)
・剣 銘尚宗
・クリス
・太刀 銘豊後国行平作
・祇園祭礼図屏風
・橋弁慶山牛若丸人形
・伏見人形図 伊藤若冲筆
・刀 銘舞子有栖川宮庭前/明治四十三年十一月吉祥日 卍正次謹作

感想

 内覧会で一足先に見てきた。3階建の新館の展示スペースが見事に刀づくしで驚いた。
 刀の見方は美術館に通い続けている今でも分からない。単眼鏡で地の部分を見ていると確かにそれぞれ違うし、特徴があるというのも分かるのだが、これだけの数の刀があっても、これが特にいい!というものを見つけられない。
 ただ、刀というジャンルで見れば、金銀とは違う美しさを感じるし、その刀の持つ歴史と合わさって、浪漫を感じもする。微かな刀の特徴や模様をとらえて名前を付けるのも、有名な持ち主の名前を号としているものも、人がそれだけ刀に対して強い執着を持っていたからなのだろう。
 そんな中で、唯一これはなんぞ?と思ったのがはっきり名前を覚えていないのだが、五章の長谷部の刀。刃文や地の部分が妙に荒々しくて面白かった。
 内覧会は時間があまりなくて、すべてをじっくり見ることができなかった。時間がとれたらもう一度行って、特に後半、じっくりと見たい。細かなところは図録で見るとして、もう少し刀そのもの、全体の雰囲気を感じたい。