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雄大、壮大、無限大

・企画展会期:2018年6月8日(金)〜2018年7月22日(日)
・会場:京都国立近代美術館

展示物紹介

第1章 「明治」の大観
・村童観猿翁
・寂静
・菊慈童
・朝顔日記
・曳船
・月下牧童
・海-月明かり
・ガンヂスの水
・布袋図
・白衣観音
・月下の流
・山路
・瀑布(ナイヤガラの滝・万里の長城)
・彗星

第2章 「大正」の大観
・放鶴
・山茶花と栗鼠
・瀟湘八景
・荒川絵巻(長瀞之巻)
・洛中洛外雨十題のうち 堅田暮雨
・洛中洛外雨十題のうち 三条大橋雨
・洛中洛外雨十題のうち 宇治川雷雨
・柿紅葉
・生々流転
・百合

第3章 「昭和」の大観
・夕顔
・飛泉
・夜桜
・紅葉
・野の花
・春園之月
・山に因む十題のうち 龍躍る
・山に因む十題のうち 乾坤輝く
・中秋無月
・南溟の夜
・或る日の太平洋
・霊峰飛鶴

コレクション展
・横山大観「不二霊峰」
・菱田春草「春野」
・安田靫彦「菖蒲」
・前田青頓「風神雷神図」
・速水御舟「草花図」
・ピエト・モンドリアン「コンポジション」「コンポジション(プラスとマイナスのための習作」

感想

 大観づくしの企画展で、見応え十分だった。時代別に作品が展示されているので、大観の絵の変遷がよく分かる。初期の頃の自由で大胆な絵も、後期の緻密な画面構成と描写も、どちらもよかった。
 作品の解説に人物描写が拙いというようなことが書かれていたが、確かにバランスがおかしかったりもする。一方で動物はとてもかわいかったり、シンプルだけれど特徴が捉えられたりしていて、人物が苦手だったのかなと少し不思議に思った。