NUDE
そのヌードには、秘密がある。

・企画展会期:2018年3月24日(土)〜2018年6月24日(日)
・会場:横浜美術館

展示物紹介

1 物語とヌード
・ウィリアム・エッティ「寝床に就く妻を下臣ギュゲスに密かに見せるリディア王、カンダウレス」
・ジョン・エヴァレット・ミレイ「ナイト・エラント(遍歴の騎士)」
・フレデリック・レイトン「プシュケの水浴」
・アンナ・リー・メリット「締め出された愛」
・ハーバート・ドレイパー「イカロス哀悼」

2 親密な眼差し
・エドガー・ドガ「就寝」
・グウェン・ジョン「裸の少女」
・オーギュスト・ルノワール「ソファに横たわる裸婦」
・ピエール・ボナール「浴室」「浴室の裸婦」
・アンリ・マティス「布をまとう裸婦」

3 モダン・ヌード
・アンリ・マティス「青の裸婦習作」
・アルベルト・ジャコメッティ「歩く女性」
・ヘンリー・ムーア「倒れる戦士」
・パブロ・ピカソ「首飾りをした裸婦」

4 エロティック・ヌード
・ジョゼフ・マロード・ウィリアム・ターナー「エロティックな人物習作」「ベッドに横たわるスイス人の裸の少女とその相手」
・オーギュスト・ロダン「接吻」
・デイヴィッド・ホックニー「美しく白い花」
・ルイーズ・ブルジョワ「自然の法則(1)」

5 レアリスムとシュルレアリスム
・ジョルジョ・デ・キリコ「詩人のためらい」
・マックス・エルンスト「男はこれについて何も知らない」
・マン・レイ「無題」「うお座(女性と彼女の魚)
・ハンス・ベルメール「人形」
・スタンリー・スペンサー「ふたりのヌードの肖像:画家とふたり目の妻」
・ポール・デルヴォー「眠るヴィーナス」
・バルテュス「長椅子の上の裸婦」

6 肉体を捉える筆触
・フランシス・ベーコン「スケッチ」「スフィンクス―ミュリエル・ベルチャーの肖像」「横たわる人物」
・ルシアン・フロイド「布切れの側に佇む」
・ルイーズ・ブルジョワ「カップル」「女性」

7 身体の政治性
・リンダー「無題」
・ロバート・メイプルソープ「リサ・ライオン」
・デイヴィッド・ヴォイナロシッチ「無題」
・サラ・ルーカス「鶏肉の下着」「NUD CYCLADIC3」
・ジョン・カリン「ハネムーン・ヌード」

8 儚き身体
・シンディ・シャーマン「無題#97」
・ジョン・コプランズ「セルフ・ポートレート」
・トレイシーエミン「最後にあなたに言ったことは、ここでひとりにしなでということだったII」

感想

 NHKの日曜美術館で紹介されていたのを見て少し楽しそうだなと思い、見に行った。
 ヌードと一言で言っても色々なものがあって、媒体という意味では彫刻から絵画まで、題材としているのも神話であったり体そのものであったりした。時に直視するのを躊躇われるものもあれば、極限まで美を追求してこうなったのかなと思うものもあって、色々な楽しみ方ができる。
 特に好きだったのは、ドレイパーの「イカロス哀悼」で、ニンフの透けた髪がどうやって表現しているのかとても綺麗で見とれてしまった。