新発見の高山右近書状初公開

・企画展会期:2018年1月20日(土)〜2018年5月13日(日)
・会場:古田織部美術館

展示物紹介

茶の湯とキリスト教
・ロザリオ
・古萩三島俵手茶碗
・古八代三島十文字茶碗
・古萩十字高台茶碗
・古萩十文字俵手茶碗
・古銅聖杯花入

織部はキリシタンか?
・書状
・美濃鉄釉・灰釉 南蛮煙管
・青織部南蛮煙管
・美濃灰釉南蛮人燭台
・黒織部筒茶碗
・美濃鉄釉 犬置物
・織部灯籠

高山右近とキリシタン茶人
・高山右近宛書状
・和歌色紙
・黒田如水茶堂定三ヵ条写
・南蛮漆器螺鈿七曜紋風小洋櫃
・南蛮漆器螺鈿七曜紋喰籠
・竹茶杓
・十文字鬼瓦
・「高山右近」切支丹宗門票
・十字透キリシタン鉄鐔

感想

 茶の湯の点前とカトリックのミサとの共通点からみる、茶道へのキリスト教からの影響を考える展覧会。美術館はこじんまりとしているけれど、ひとつひとつの展示作品への説明がとても丁寧で、勉強になった。
 織部はキリシタンか?と問いながら、キリシタンではないと説明の中でも断言している。が、確かに当時の茶碗や工芸品を見ているとキリスト教の影響は大きく、たとえ信者でなくとも文化として流入していたのは間違いなく、織部や他のキリシタンではない茶人もそれを自然と取り入れていたのだろうなと思う。信じる対象が違ったとしても、感謝の気持ちや大切にする心というのは変わりないのだろう。