大原美術館
ナビ派を巡って
画家たちの捧げたオマージュ
・企画展会期:2018年2月6日(火)〜2018年4月22日(日)
・会場:大原美術館
大原美術館について
倉敷を中心に活躍した事業化大原孫三郎が、前年逝去した画家の児島虎次郎を記念して昭和5年に設立した私立美術館。渡欧した虎次郎は製作の傍ら、美術作品を選び、エル・グレコやモネ等の作品を倉敷にもたらした。
開館当時の建物である本館には虎次郎が収集した印象派を中心とした作品から現代美術を常設展示している。分館には青木繁や岸田劉生など、日本の洋画家の作品を中心に展示。東洋館、工芸館ではバーナード・リーチや河井寛次郎らの陶芸、東洋の古代美術品等を展示している。
展示物紹介
・「秋の海」ギュスターヴ・クールベ
・「睡蓮」クロード・モネ
・「かぐわしき大地」ゴーギャン
・「鳥籠」パブロ・ピカソ
・「ジャンヌ・エビュテルヌの肖像」モディリアーニ
・「受胎告知」エル・グレコ
・「波」モーリス・ドニ
・「万有は死に帰す、されど神の愛は万有をして蘇らしめん」レオン・フレデリック
・「木を伐る人」ホドラー
・「雅歌」モロー
・「欄干の猫」ピエール・ボナール
・「夜の厨房」児島虎次郎
分館
展示物紹介
藤島武二、岸田劉生、青木繁、藤田嗣治等、日本の洋画家の作品等を展示している。
・「童女舞姿」岸田劉生
・「広告“ヴェルダン”」佐伯祐三
・「ふりそそぐもの―倉敷」青木野枝
東洋工芸館
展示物紹介
富本憲吉、河井寛次郎等の陶芸や、東洋の古代美術品を展示。
・鉄釉窯変茶碗
・窯変蓋付呂
感想
二度目の大原美術館。初めて来た時より多少は美術の知識もついたのか、作家の名前と画風と大体の年代くらいは分かるようになったように思う。その上であらためて、エル・グレコの受胎告知は特異な存在なのだと感じる。綺麗という言葉はあまり似つかわしくなくて、神々しいとか物言わぬ威圧感のようなものがある。エル・グレコの人体表現のせいなのか、けれど他のエル・グレコの絵すべてがそうというわけでもないので、やはり題材と構成と描き方がそう感じさせるのだろうか。
以前来た時にはあまり興味のなかった東洋工芸館がとても楽しかった。窯変の生み出す偶然性の中にある美しさがとても好きだ。
またそのうち来たい素敵な美術館だ。