ほんとうに日本の夢のようだよ!

・企画展会期:2018年1月20日(土)〜2018年3月4日(日)
・会場:京都国立近代美術館

展示物紹介

・画家としての自画像

1 パリ 浮世絵との出逢い
・花魁(溪斎英泉による)
・溪斎英泉「雲龍打掛の花魁」
・歌川広重「五十三次名所図会/四十五 石薬師 義経さくら範頼の祠」
・エドゥアール・マネ「白菊の図」
・アンリ・ド・トゥールーズ=ロートレック「ディヴァン・ジャポネ」

2 アルル 日本の夢
・雪景色
・アイリスの咲くアルル風景
・糸杉の見える花咲く果樹園
・花咲くアーモンドの木
・麦畑
・サント=マリーの海
・サント=マリーの道
・ラングロワの橋
・種まく人
・木の幹
・葛飾北斎「北斎漫画/七編」「冨嶽三十六景/神奈川沖浪裏」

3 深まるジャポニスム
・寝室
・タラスコンの乗合馬車
・アルルの女
・男の肖像
・ムスメの肖像
・夾竹桃と本のある静物
・オリーヴ園
・ピエール・ロティ著「お菊さん」

4 自然の中へ 遠ざかる日本の夢
・蝶の舞う庭の片隅
・下草とキヅタのある木の幹
・草むらの中の幹
・ポプラ林の中の二人

5 日本人のファン・ゴッホ巡礼
・中澤弘光「オーヴェール」「ひまわり咲くゴッホの墓、オーヴェール」
・里見勝蔵「オーヴェールの正面」「ポール・ルイ・ガシェ宛書簡草稿」
・前田寛治「ゴッホの墓」
・佐伯祐三「オーヴェールの教会」
・ポール・ルイ・ガシェ「兄フィンセントに宛てたテオ・ファン・ホッホの手紙」
・ファン・ゴッホ展1929の芳名録
・H.クレラー=ミュラー夫人の絵画コレクション目録

感想

 初めて開催前の内覧会に参加した。17時30分に開場した時にはたくさんの人で、一斉に会場入りしたので混雑していたが、奥に行くと空いてきて、ゆっくり見ることができた。展示期間中とは少し違って、絵を楽しむだけというよりは、社交の場でもあるようだった。
 展示作品は前半に絵が集中し、後半は手紙や資料などが多かったように思う。ゴッホの作品が多く展示されていたが、年代によるのか環境によるのか、どれもゴッホらしいのだけれど雰囲気が少しずつ違っていて面白い。目に見える色だけが正しいのではないのだと思わせる。黄色い空を見ても違和感がないし、遠近感がおかしくてもその方がいいんだと思ったり、こどもの落書きのようでまったく違う表現があったり、まさにゴッホだった。