国宝
京都国立博物館 開館120周年記念
・企画展会期:2017年10月3日(火)〜2017年11月26日(日)
・会場:京都国立博物館
四期に分かれて展示が行われており、わりと展示替えが頻繁に行われていたので、二期と三期の2回行って来た。どちらも大変混雑していて、なかなかじっくりと見るのは難しかったけれど、色々な種類の国宝を見ることができて楽しかった。
二期で見たかったのは、曜変天目茶碗と風神雷神図屏風。
曜変天目はこれで国内にある3つとも見たことになる。相変わらず美しいけれど、それぞれ雰囲気が違っている。特に今回の展示でみたものは、光の加減なのか、すごくきらきらしていた。小ぶりでかわいらしく、手元に欲しくなる気持ちがすごくよく分かる。
風神雷神図屏風は思っていたより小さいのだなという印象。愛嬌のある顔で、楽しげだ。いろんな風神雷神図屏風があるけれど、俵屋宗達のものが最初に思い浮かぶので、今回見ることができて嬉しかった。
三期では、何よりも長谷川等伯の松林図屏風が見たかった。この屏風だけ、展示場所の前に人がいなくて、皆一歩二歩下がってじっくりと見ていた。その気持ち、すごくよく分かる。もちろん、細かく見ても筆遣いや濃淡が見て取れて楽しいのだけれど、遠くから見るとまさに霧の中の松林で、景色に吸い込まれそうになる。周囲には人がたくさんいて暑いくらいだったのに、この絵の前にいると静かでひんやりした空気に包まれるみたいだった。
他にもたくさんの有名なもの、綺麗なもの、初めて見るものがあって、人が多いことをのぞけばとても楽しい展覧会だった。二回どころでなく毎期ごとに行きたいところだ。