国宝
京都国立博物館 開館120周年記念

・企画展会期:2017年10月3日(火)〜2017年11月26日(日)
・会場:京都国立博物館

展示物紹介

・普賢菩薩像
・阿弥陀二十五菩薩来迎図
・六道絵

・源氏物語絵巻
・寝覚物語絵巻
・餓鬼草子
・信貴山縁起絵巻
・一遍聖絵
・伝平重盛像・伝源頼朝像・伝藤原光能像

・秋冬山水図(雪舟)
・慧可断臂図(雪舟)
・天橋立図(雪舟)
・桜図壁貼付(長谷川久蔵)
・松林図屏風(長谷川等伯)
・風神雷神図屏風(俵屋宗達)

・虚空菩薩立像
・雲中供養菩薩像

・太刀 銘 備前国友成造
・太刀 銘 豊後国行平作
・短刀 銘 左/筑州住(太閤左文字)

・青磁鳳凰耳花入 銘 万声
・飛青磁花入
・曜変天目
・油滴天目
・志野茶碗 銘 卯花墻

・懸守
・四騎獅子狩文様錦

・沈香木画箱(法隆寺献納宝物)
・花鳥彩絵油色箱
・婚礼調度類(徳川光友夫人千代姫所用)

・弘法大師請来目録(最澄)
・ポルトガル国印度副王信書

・深鉢形土器(火焔型土器)
・土偶(縄文のビーナス)
・土偶(縄文の女神)
・金印

感想

 四期に分かれて展示が行われており、わりと展示替えが頻繁に行われていたので、二期と三期の2回行って来た。どちらも大変混雑していて、なかなかじっくりと見るのは難しかったけれど、色々な種類の国宝を見ることができて楽しかった。
 二期で見たかったのは、曜変天目茶碗と風神雷神図屏風。
 曜変天目はこれで国内にある3つとも見たことになる。相変わらず美しいけれど、それぞれ雰囲気が違っている。特に今回の展示でみたものは、光の加減なのか、すごくきらきらしていた。小ぶりでかわいらしく、手元に欲しくなる気持ちがすごくよく分かる。
 風神雷神図屏風は思っていたより小さいのだなという印象。愛嬌のある顔で、楽しげだ。いろんな風神雷神図屏風があるけれど、俵屋宗達のものが最初に思い浮かぶので、今回見ることができて嬉しかった。
 三期では、何よりも長谷川等伯の松林図屏風が見たかった。この屏風だけ、展示場所の前に人がいなくて、皆一歩二歩下がってじっくりと見ていた。その気持ち、すごくよく分かる。もちろん、細かく見ても筆遣いや濃淡が見て取れて楽しいのだけれど、遠くから見るとまさに霧の中の松林で、景色に吸い込まれそうになる。周囲には人がたくさんいて暑いくらいだったのに、この絵の前にいると静かでひんやりした空気に包まれるみたいだった。
 他にもたくさんの有名なもの、綺麗なもの、初めて見るものがあって、人が多いことをのぞけばとても楽しい展覧会だった。二回どころでなく毎期ごとに行きたいところだ。