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・企画展会期:2017年7月18日(火)〜2017年10月15日(日)
・会場:国立国際美術館

展示物紹介

I 16世紀ネーデルラントの彫刻
・アルント・ファン・ズヴォレ「四大ラテン教父」

II 信仰に仕えて
・「聖カタリナ」
・ヘラルト・ダーフィット「風景の中の聖母子」
・「受胎告知」

III ホラント地方の美術
・コルネリス・エンゲブレフツ「良き羊飼いとしてのキリスト」
・ヤーコブ・コルネリスゾーン・フォン・オーストザーネン「聖カタリナ」

IV 新たな画題へ
・「ロトと娘たち」
・ヤン・ファン・スコーレル「学生の肖像」

V 奇想の画家ヒエロニムス・ボス
・ヒエロニムス・ボス「放浪者(行商人)」「聖クリストフォロス」

VI ボスのように描く
・作者不詳「ピラトの前のキリスト」
・ヒエロニムス・ボス「樹木人間」
・作者不詳「象の包囲」「ムール貝」

VII ブリューゲルの版画
・ピーテル・ブリューゲル1世「聖アントニウスの誘惑」「希望」「大きな魚は小さな魚を食う」「野ウサギ狩り」「金銭の戦い」 VIII 「バベルの塔」へ
・ピーテル・ブリューゲル1世「バベルの塔」

感想

 ブリューゲルのバベルの塔がくると聞いた時、最初ウィーン美術史美術館にある方のバベルの塔だと思っていた。昔、ウィーンの方のバベルの塔の超難解ジグソーパズルをしたことがあって、思い入れがあったので、ぜひ見に行かないと、と思った。が、よく見てみるとボイマンス美術館の方のバベルの塔だった。こちらはまじまじと見たことがなかったので、ちょっと残念だなぁと思ったのだけれど、いざ本物を見ると、これはこれで好きだった。どちらもとても緻密なことにかわりはないけれど、ボイマンスの方が回廊や窓が整然としていて、綺麗だと思う。完成していないけれど、完成した不穏さのようなものがある。
 目玉がバベルの塔ではあるけれど、ヒエロニムス・ボスの2つの絵も見ることができて、よかった。