RYAN GANDER
-These wings aren't for flying
・企画展会期:2017年4月29日(土)〜2017年7月2日(日)
・会場:国立国際美術館

・最高傑作/Magnus Opus
・ある最高傑作の女性版/Dominae Illud Opus Populare
・イマジニアリング/Imagineering
・ひゅん、ひゅん、ひゅうん、ひゅっ、ひゅうううん あるいは同時代的行為の発生の現代的表象と、斜線の動的様相についてのテオとピエトによる論争の物質的図解と、映画の100シーンのためのクロマキー合成の試作の3つの間に/Ftt, Ft, Ft,, Ftt, Ffttt, Ftt, or somewhere between a modern representation of how a contemporary gesture came into being, an illustration of the physicality of an argument between Theo and Piet regarding the dynamic aspect of the diagonal line and attempting to produce a chroma - key set for a hundred cinematic scenes
・僕自身の造形言語の複雑さに紛れて/Lost in the complexity of a language of my own making(Being Rose)
・もはや世界はあなた中心ではない/The world no longer revolves around you
・ワタシは・・・(viii)/I is(viii)
・何かを描こうとしていたまさにその時に僕のテーブルから床に滑り落ちた一枚の紙/A sheet of paper on which I was about to draw, as it slipped from my table and gell to the floor

ライアン・ガンダーという人のことをまったく知らず、別の用事のついでで立ち寄った。あまり期待していなかったのだけれど、楽しい展示だった。
大人が無邪気に全力で創造力の限り遊んだ!という作品だと思った。作品は物であったり映像であったり色々あって、見ていて楽しいものだった。
ライアン・ガンダーの選ぶ所蔵作品展もとても面白かった。これまでに何度か見たことのあるものもあったけれど、対比であったり類似される2つの作品を並べて展示しており、新しい見方ができた。題材が同じものであったり、構図が似ていたり、一見すると対ではなように見えるけれど、実は同じ表現であったり。共通点を探すことで、その作品とじっくり向き合えた気がする。
対という意味ではないが、とても惹かれる作品とも出会えた。アンゼルム・キーファーの「星空(Sternenhimmel)」である。大地に横たわる人と、キャンバスの大半をしめる星空が、退廃的でもあり美しくもあり、まるでその人から星空が生まれていっているようだ。