ベルギー奇想の系譜展
怖いの?楽しいの?不思議なの?
・企画展会期:2017年5月20日(土)〜2017年7月9日(日)
・会場:兵庫県立美術館

ボスからマグリット、ヤン・ファーブルまで、と銘打った展覧会。が、ボスの絵はほとんどなくて、ちょっと悲しい。ただ、ボス以降の絵の、ボスからの影響力がすごい。
絵は奇想で幻想的で、よく考えれば怖いのだけれど、なんだか愛嬌があるようにも見えてとても不思議だ。
第1章、第2章は西洋の宗教や文化、物語を知っているともっと楽しめそう。キリスト教の影響は本当に大きいのだなと思う。ブリューゲルやルーベンスのイメージが少し変わった。クノップフの両性具有的な人物がとても綺麗だと思う。デルヴィルの絵も綺麗だ。作品によってかなり雰囲気が違うけれど、一番好きだなと思ったのは「レテ河の水を飲むダンテ」で、やわらかい色彩がいい。
第3章では、マグリット以外あまり知らない人ばかりだったけれど、面白かった。デルヴォーの「海は近い」は、綺麗だけど不穏で、ひとつひとつの形は分かるのに、全体が何かよく分からないからこそ不安になる。
色々な作品を見ることができて、とても楽しかった。