・企画展会期:2017年5月2日(火)〜2017年6月11日(日)
・会場:藤田美術館

藤田美術館

 国宝9件、重要文化財52件を含む、古代から近代の東洋古美術品を所蔵する。明治時代に活躍した実業家藤田傳三郎と、その子らが収集したコレクションをもとに1954年(昭和29年)開館した。

展示物紹介

・柴門新月図(国宝/室町時代)
・大燈国師墨蹟 偈語(重要文化財/鎌倉時代)
・乾漆伎楽面 酔胡従 相李魚成 作(重要文化財/奈良時代)
・木造伎楽面 力士(重要文化財/奈良時代)
・金銅密教法具(重要文化財/鎌倉時代)
・金銅造弥勒菩薩交脚坐像(北魏時代)
・十五番歌合(素性)伝藤原伊房 筆(重要文化財/平安時代)
・大般若経(国宝/奈良時代)
・花蝶蒔絵挟軾(国宝/平安時代)
・法隆寺五重塔伝来塑像 童子(奈良時代)
・木造地蔵菩薩立像 快慶作(重要文化財/鎌倉時代)
・玄奘三蔵絵 巻第三(国宝/鎌倉時代)
・祥瑞砂金袋共蓋水差(明時代)
・両部大経感得図 善無畏/龍猛 藤原宗弘筆(国宝/平安時代)
・唐物肩衝茶入 銘 蘆庵(宋時代)
・碁盤形蒔絵香合(室町時代)
・和蘭白雁香合(17世紀)
・黒屈輪唐花文香合(南宋時代)
・深窓秘抄(国宝/平安時代)
・玉子手茶碗 銘 薄柿(朝鮮時代)
・柿蔕茶碗 銘 大津(朝鮮時代)
・油滴小天目茶碗(金時代)
・曜変天目茶碗(国宝/南宋時代)

感想

 曜変天目茶碗を見たくて初めて訪れた美術館。曜変天目茶碗は以前東京の静嘉堂文庫で見たことがあって、静嘉堂文庫の曜変天目茶碗が一番綺麗だという話を聞いたので、あまり期待せずに行こうと思っていた。が、これはこれでとても綺麗だった。瑠璃の色が全体にはっきり出ているわけではなくて、斑になっているのがいい。瑠璃の発色がない部分は油滴と似ているなと思った。宇宙の壮大さは静嘉堂文庫の方が感じたのだけれど、こちらの茶碗も派手すぎず美しい。ほかの茶碗も良かった。特に油滴小天目茶碗は、小さいサイズがかわいい。
 十品点数も50ちょっとと、こじんまりとした美術館なので、1つ1つの作品をじっくりと見ることができて、とても楽しかった。