李禹煥美術館のチラシに書かれた李禹煥の言葉
While eliminating things that are unnecessary, making it smaller and smaller, I think about how to make people sense a laarger world. There could be no higher pleasure than bringing out thse aspects of experience.
(できるだけ小さく小さくと不必要なものを無くしながらやっていって、それが最も大きい世界を考えさせたち、感知させたり、そういう面を引き出せればそれ以上のことはないです。)

美術館概要

 直島の中にある李禹煥の作品を展示する美術館。設計は安藤忠雄。
 高い柱のある「柱の広場」からコンクリートの高い壁でできた通路を通って受付へ。中は「照応の間」「出会いの間」「小間」「沈黙の間」「影の間」「瞑想の間」といくつかの空間に分かれて作品が展示されている。

展示物紹介

・関係項―点線面
・関係項―対話
・関係項―休息または巨人の杖
・関係項―しるし
・関係項―合図
・点より
・線より
・風と共に
・照応
・対話
・関係項
・関係項―沈黙
・関係項―石の影

感想

 以前直島へ来た時には時間の関係から行けなかった美術館。その時は李禹煥の名前にもぴんと来なかったけれど、別の場所で壁に描かれた「対話」を見てから、やっぱり行っておけば良かったと後悔していた。それをようやく見ることができて、とても嬉しい。
 作品はどれも、シンプルに見えるけれど、じっと見ていると深くなってくる気がする。作品に向き合っていると、まさに対話をしているような気になるのだ。それは作品との対話であり、自分との対話でもあるのだと思う。何に見えるか、どう見えるか、何を思うのか、どう感じるのか、そういうことを考えているとあっという間に時間が過ぎて行ってしまう。