奇想全開。

・企画展会期:2016年7月1日(金)〜2016年9月4日(日)
・会場:京都市美術館

展示物紹介

初期作品
・縫い物をする祖母アナの肖像
・ラファエロ風の首をした自画像

モダニズムの探求
・静物
・巻髪の少女

シュルレアリスム時代
・皿のない二つの目玉焼きを背に乗せ、ポルトガルパンのかけらを犯そうとしている平凡なフランスパン
・紅冠鳥の巣と同じ温度であるべきナイト・テーブルに寄りかかる髑髏とその抒情的突起
・オーケストラの皮を持った3人の若いシュルレアリストの女たち
・引出しのあるミロのヴィーナス

ミューズとしてのガラ
・ガラの測地学的書状
・ガラの3つの輝かしい謎

アメリカへの亡命
・ライオン

ダリ的世界の拡張
・「ドン・ファン・テノーリオ」の舞台美術のためのスケッチ
・鳥籠
・“閉じた目のらせん状の輪郭の原子的運動”
・“真の画家は、空っぽの砂漠を前にしてもカンヴァスを途方もない場面で満たすことができるはずである”
・“真の画家は、果てしなく繰り広げられる光景を前にしても、ただ一匹の蟻を描写することに自らを限定することができるはずである”
・燃えるキリン
・『不思議の国のアリス』
・ガラの晩餐
・記憶の固執(ピン)

原子力時代の芸術
・ビキニの3つのスフィンクス
・ラファエロの聖母の最高速度
・素早く動いている静物
・ベアトリーチェ
・チェロに残酷な攻撃を加えるベッドと二つのナイトテーブル

映像作品
・アンダルシアの犬

感想

 初期の作品から、いわゆるダリだなぁという作品まで、色々な作風が見られた。今まで何度かダリの絵を見てきたけれど、その絵の衝撃で見過ごしてきたダリの描写の美しさを感じた。どうやったらこういう発想になるのだろうと不思議だ。だからこそシュールレアリスムなのかなと思った。