「印象、日の出」33年ぶりの京都

・企画展会期:2016年3月1日(火)〜2016年5月8日(日)
・会場:京都市美術館

展示物紹介

家族の肖像
・幼いミシェル・モネの肖像
・ジャン・モネの肖像

若き日のモネ
・とがった鼻を持つ若い女
・劇作家フランソワ・ニコライ、通称クレルヴィル
・女性の頭部

収集家としてのモネ
・ウジェーヌ・ドラクロワ「エトルタの断崖、馬の脚」
・ウジェーヌ・ブーダン「舟と漁師」
・カミーユ・ピサロ「自画像」
・ポール・シニャック「ルーアン」

モティーフの狩人
・海辺のカミーユ
・雪の効果、日没
・霧のヴェトゥイユ
・ピールヴィルの海岸、日没
・オランダのチューリップ畑

ジョルジュ・ド・ベリオ・コレクションの傑作-マルモッタン美術館の印象派コレクションの誕生
・印象、日の出

睡蓮と花-ジヴェルニーの庭
・小舟
・睡蓮
・睡蓮、柳の反映

最晩年の作品
・しだれ柳
・ジヴェルニーの庭
・睡蓮の池
・日本の橋
・バラの小道
・バラの庭から見た家

・クロード・モネのパイプ
・クロード・モネの眼鏡
・クロード・モネのパレット

感想

 これは絶対に行きたいと思っていた展覧会。印象派が好きなジャンルだということもあり、何が何でも「印象、日の出」は見ておきたかった。「印象、日の出」は光って見えた。比喩ではなくて、本当に光っているように見えたのだ。そして思ったよりも筆が速いなと思った。細かく作りあげているのではなくて、本当にその時のイメージを素早く絵にした、という雰囲気を感じた。
 モネの作品は結構色々な美術館で見る機会が多いけれど、今回はモネづくしで、特に睡蓮以外の作品をたくさん見ることができて、イメージが変わった。イメージになかったのが、若きモネの作品で、カリカチュア。こんなユーモアあふれる絵を描くのかと意外だった。それ以上に晩年の、色彩溢れる、どこか野性的でもある絵がすごかった。先に見ていた淡い色合いの朝焼けや夕景が吹っ飛ぶ勢いだった。近くで見た時と遠くから見た時の見え方がこんなに違うということにも改めて驚いた。
 楽しい展覧会だった。