・企画展会期:2016年1月29日(金)〜2016年3月6日(日)
・会場:MOA美術館

MOA美術館

 「紅白梅図屏風」「色絵藤花文茶壺」「手鑑「翰墨城」」の国宝3点をはじめ、絵画、彫刻、書籍工芸等の作品を所蔵。
 熱海の丘の上に建つ、ベージュ色のインド産の砂岩をあしらった建物。メインロビーは吹き抜けになっており、相模灘を堪能できる。美術館の中には能楽堂、日本庭園、茶室がある。

展示物紹介

紅白梅図屏風
江戸時代 国宝
尾形光琳作の二曲一双の屏風。中央に末広がりの水流、紅梅と白梅がその左右に描かれている。

色絵藤花文茶壺
江戸時代 国宝
野々村仁清作の茶壺。白釉地に藤花が描かれている。

手鑑「翰墨城」
奈良〜室町時代 国宝
古筆三大手鑑の1つ。翰墨城とは、翰=筆、墨によって築かれた城の意。

・釈迦八相図(鎌倉時代 重要文化財)
・樹下美人図(中国 唐時代 重要文化財)
・菩薩半跏像(中国 唐時代)
・花唐草七曜卍花クルス文螺鈿箱(桃山時代 重要文化財)
・寒山拾得図(中国 南宋時代)
・黒楽茶碗 銘あやめ(桃山時代)長次郎
・志野一文字香合(桃山時代)
・灰被天目茶碗 秋葉天目(中国 宋〜元時代)
・軍鶏図(江戸時代)俵谷宗達
・雪月花図(江戸時代)酒井抱一
・浄瑠璃物語絵巻 第4巻(江戸時代 重要文化財)伝 岩佐又兵衛勝以

感想

 ずっと行ってみたいなと思っていた美術館。建物時代が見てみたかったのと、紅白梅図屏風が見てみたかったので、両方ともかなって嬉しかった。
 全体的に日本と中国の美術品で構成されている。残念ながら書や昔の日本の絵はよく分からなかったが、最近興味のある陶芸の分野を面白く見れた。
 紅白梅図屏風は、サイズ感は予想通りだったのだけれど、何かよく分からない凄味のようなものがあった。有名なものだと分かって見ているからかもしれないが、水流の文様や梅の幹の表現が特に好きだった。梅は思ったより左右対称ではなくて、紅梅と白梅とで、構成が全然違っていた。けれどそれが全体でみると、なんとも言えないバランスになっている。すごい。
 思ったより人も少なく、ゆっくりと見ることができて良かった。