PRE-RAPHARLITE AND ROMANTXI PAINTING FROM NATIONAL MUSEUMS LIVERPOOL
英国が誇る、ラファエル前派の傑作が終結!
饒舌な物語―愛と詩、そしてロマンス

・企画展会期:2015年12月22日(火)〜2016年3月6日(日)
・会場:Bunkamura ザ・ミュージアム

展示物紹介

1.ヴィクトリア朝のロマン主義者たち
・ジョン・エヴァレット・ミレイ「いにしえの夢―浅瀬を渡るイサンブラス卿」「春(リンゴの花咲く頃)」「巣」「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」
・ダンテ・ゲイブリエル・ロセッティ「シビラ・パルミフェラ」「パンドラ」
・ダニエル・マクリース「祈りの後のマデライン」

2.古代世界を描いた画家たち
・ローレンス・アルマ=タデマ「打ち明け話」
・フレデリック・レイトン「エレジー」「ペルセウスとアンドロメダ」
・アルバート・ジョゼフ・ムーア「夏の夜」
・ハーバート・ジェイムズ・ドレイパー「イカロス哀悼」

3.戸外の情景
・ケト・グリーナウェイ「お嬢さんたち」
・ジェイムズ・ハミルトン・ヘイ「流れ星」

4.19世紀後半の象徴主義者たち
・ジョージ・フレデリック・ワッツ「十字架下のマグダラのマリア」「<希望>のためのスケッチ」
・エドワード・コーリー・バーン=ジョーンズ「フレジオレットを吹く天使」「スポンサ・デ・リバノ(レバノンの花嫁)」
・ジョン・ウィリアム・ウォーターハウス「エコートナルキッソス」「デカメロン」
・エレノア・フォーテスク=ブリックデール「小さな召使(乙女エレン)」

感想

 なぜラファエル前派が好きなのだろうかと考えてみると、その理由は絵から伝わってくる物語性にあるのではないかと思う。知識が足りないので、絵だけ見て分かるものは少ないけれど、解説を読んで、これはそういう場面なのか!と思いながら見ると、感じ方も変わってくる。
 今回で言えば、例えばミレイの「ブラック・ブランズウィッカーズの兵士」やダニエル・マクリースの「祈りの後のマデライン」などが好みだ。絵そのものとしても綺麗だと思うし、絵の前後を思わせる物語性が強い作品だと思う。
 あと、ワッツの「希望」が好きで、「希望」そのものはなかったけれど、そのスケッチが見れたのが嬉しかった。これもきっと、物語性を感じられる絵だから好きなのだろう。