・企画展会期：２０１５年３月１４日（土）〜２０１５年６月７日（日）
・会場：MIHO MUSEUM

（1905-1970）アメリカ抽象表現主義。

８年の歳月をかけて描き上げた連作「十字架の道行き」、「存在せよII」が展示されている。副題は「レマ・サバクタニ」、十字架の上でイエス・キリストが叫んだ言葉である。

　部屋の入り口に書かれたこの作品にまつわる話、レマ・サバクタニの捉え方が面白い。部屋に入ると壁に並ぶ連作。線というか、面というか、シンプルな色と構成なのだけれど、だからこそこの空間にいたいと思える。存在せよと、まるで天啓が下されたようだった。誰もいない空間で見れば、きっともっと、違う感じがしたんだろう。