フェルディナント・ホドラー展
・企画展会期:2015年1月24日(土)〜2015年4月5日(日)
・会場:兵庫県立美術館
フェルディナント・ホドラーという人をそもそも知らなくて、ただ、スイス国交樹立150周年記念ということで最近スイス関連の美術が取りあげられることが多い中で知った。たまたまチケットをいただく機会があったので行っただけで、正直さほど期待もしていなかった。
けれど、予想以上という感想。風景画もあれば肖像画、人を配列された絵などがあったが、解説にあったように音楽を感じさせる絵だ。特に好きだったのが、「小さなプラタナス」。これはぽつんと立つプラタナスの絵で、無言の存在感のようなものがある。空の色がとても好みで、純粋に美しい絵だと思った。それから「3.リズムの絵画―踊る身体、動く感情」の作品群。パンフレットなどで見ていたよりずっと、音楽的だ。単に並べただけではない、それぞれの人の動きや配置があって、和音みたいだった。構成から感じるリズムもあれば、体の動きから発せられるメロディーもある。独特の色合いは、自分の好みとは少し違っていたのだけれど、表現されているものにはとても惹きつけられた。