・会期:2012年6月2日(土)〜2012年7月8日(日)
・会場:三重県立美術館

曾我蕭白

1730-1781
江戸時代中期に活躍した「奇想の画家」。京生まれで伊勢地方を遊歴。

展示物紹介

曾我蕭白
・鷲図屏風
・寒山拾得図屏風
・雪山童子図
・虎渓三笑図
・唐獅子図

その他
・伊東若冲「月夜白梅図」「布袋図」
・五十嵐浚明「西王母図」
・望月玉蟾「維摩居士図」
・円山応挙「富士三保図屏風」

感想

 襖絵が特に印象的だった。鳥とか、動物はすっごく細かく書かれている一方で、木とか水の流れとかはざざっと荒くも勢いがあって、その対照が面白い。人の顔なんか、失礼ながら、どう見てもかわいくないのに、なんだか癖になる。動物の目も愛嬌があって、きもかわいい。まさに奇想の画家というだけあって、衝撃的。現代であっても前衛的だと思う。
 墨であんなにも色々な表現ができるってすごい。白黒だからこその表現というのか、墨だけど青々、とか、墨だけどすがすがしい風とか、勢いある水とかを感じた。