・会期：2010年3月20日（土）〜5月9日（日）
・会場：奈良県立美術館

・椅子に座っている自画像
・メタモルフォーゼ
・昼と夜
・空と水
・上と下
・「２４の寓意画」
・上昇と下降
・滝

　作品はほとんど版画。色のあるものはほとんどなくて、ちょっと影絵みたいだなぁと思った。緻密で、だまし絵としてだけでない面白さがあった。
　パンフレットの表面にもなっている「上昇と下降」をはじめ、昼と夜や上と下など、一枚の絵で対照的なものを描いているものが多い。対照的なのにどこかで交わっていて、その場所が二つの意味を持っているのが面白い。認識する人間の目、というか、解釈する脳の限界を感じた。