・会期:2009年10月3日(土)〜11月3日(火・祝)
・会場:旧市街一帯のヴォーリズ建築物群などを活用した分散展示

ウィリアム・メレル・ヴォーリズ

 近江八幡で「隣人愛」の精神を実践し続けたヴォーリズは、伝道・建築・教育・医療・事業と様々な分野で活動していた。学生時代にキリスト教を外国で伝道することを決め、近江八幡にやってきたヴォーリズは、滋賀県立商業学校(現滋賀県立八幡商業高校)に赴任。その後キリスト教の伝道に努める傍ら建築事務所を開き、教会や住宅を建てる。また、療養院を開院したり、近江兄弟社を設立する。戦争激化により一時軽井沢に疎開するも終戦とともに近江八幡に戻り、その後も様々な活動を続ける。


展示物紹介

・白雲館

・旧八幡郵便局舎
 1921年・W.M.ヴォーリズ

・近江兄弟社学園ハイド記念館(旧清友園幼稚園)
 1931年・W.M.ヴォーリズ・国登録有形文化財

・ヴォーリズ記念館(旧ヴォーリズ私邸)
 1931年・W.M.ヴォーリズ・滋賀県指定有形文化財

・村岡邸(旧岩瀬医院・岩瀬邸)
 1933年・W.M.ヴォーリズ

・アンドリュース記念館
 1935年・W.M.ヴォーリズ・国登録有形文化財

・八幡教会

・八幡教会牧師館(旧地塩寮)
 昭和初期・W.M.ヴォーリズ

・八幡商業高等学校
 1940年・W.M.ヴォーリズ

・吉田邸
 1913年・W.M.ヴォーリズ・国登録有形文化財

・ウォーターハウス記念館(旧ウォーターハウス邸)
 1913年・W.M.ヴォーリズ・国登録有形部文化財

・旧近江ミッション・ダブルハウス
 1921年・W.M.ヴォーリズ

・市立資料館(旧近江八幡警察署)
 1953年・W.M.ヴォーリズ

・旧伴家住宅

・(株)近江兄弟社

・ヴォーリズ像

・クラブハリエ日牟禮館(旧忠田邸)
 1936年・W.M.ヴォーリズ

・前田邸(旧佐藤邸)
 1931年・W.M.ヴォーリズ・国登録有形文化財

全体を通しての感想

 モデルコースに沿って回ったが、街並みにすっかり溶け込んでいて驚いた。どれも古く、改修しなくて大丈夫なのだろうかと不安になるものもあった。
 いくつかの建物は実際に中に入ることが出来、また建物だけでなく展示物も充実しておりヴォーリズという人の人生に少しだけ触れることができた。設計者の人柄も建物に現れると思うので、そういう意味でも興味深い展示だったと思う。