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・会期:2009年6月30日(火)〜9月27日(日)
・会場:京都市美術館

展示作品

1、「黄金の世紀」とその陰の領域
・ニコラ・プッサン『川から救われるモーセ』
・レンブラント・ファン・レイン『縁なし帽を被り、金の鎖を付けた自画像』
・ヨハネス・フェルメール『レースを編む女』

2、旅行と「科学革命」
・ディエゴ・ベラスケスとその工房『王女マルガリータの肖像』

3、「聖人の世紀」、古代の継承者
・ジョルジュ・ド・ラ・トゥール『大工ヨセフ』

受胎告知

 個人的に最も好きだったのが、カルロ・ドルチの受胎告知。
 天使ガブリエルは両手を胸にあわせ、大人のようでもあり子供のようでもあり。もう本当信じられないくらい綺麗。綺麗という言葉じゃダメかと思うくらいに神秘的。一方の聖母マリアは両手を握り合わせ、目を伏せている。こちらは神秘的なのはもちろんだが、敬虔な雰囲気。慈愛を示す赤い衣服に、天の真実を示す青の衣を羽織っている。受胎告知のどの場面か。調べてもよく分からなかったので、勝手に推測するに、聖母マリアの表情からして「お言葉どおり、この身に成りますように」の部分かなぁと思う。

感想

 こういう美術展はとにかく人が多いことが辛い。見たいものをじっくり見れないし、人が多すぎて疲れて早足になってしまったりする。けれども先に挙げた受胎告知と出会えたのでそれだけで満足。他にも勿論有名な絵があったり綺麗だと思うものはたくさんあったけれど、こういう一枚に出会えたらそれで十分だと思う。