BREATH OF THE SPIRIT

・会期:2008年7月1日(火)〜9月15日(月)
・会場:国立国際美術館

作品

・After That-皮膚からの記憶
・眠っている間に
・大陸を越えて
・トラウマ/日常
・日記T
・絵になること
・私の死はまだ見たことがない
・トライアンドゴーホーム
・落ちる砂


感想

 インパクトの強い作品ばかりで、気圧されたというか、毒されたというか、楽しかったことには間違いない。「大陸を越えて」はパンフレットにもなってたから勿論だけれど、「眠っている間に」、とか、「皮膚からの記憶」とか、その規模からして圧倒される。
 ゆっくりと死んでいった日常がいつの間にか溶けていって、その残骸が凝固して風化していった感じ。死ぬという変化にゆっくりも遅いもないのだろうけれど、そんな言葉が似合うなぁと思った。
 退廃的なもの(と言い切っていいかは疑問だが)を製作するっていう生産的な行為、そのアンバランスさが面白い。芸術なんて意味がないっていう人もいるし、まぁそれも一理あるとは思うけれど、逆説的にそこに意味があるんだと思う。