河口龍夫
−見えないものと見えるもの−
・会期:2007年11月3日(土)〜12月24日(月)
・会場:名古屋市美術館 愛知県名古屋市中区栄2-17-25(白川公園内)
この展覧会は兵庫県立美術館と同時開催です。
今回は残念ながら目録がもらえなかったので、名前などはあやふやなものもあります。
続いて二階。二階では「物理的エネルギー」が主題。つまり伝達。現在をメインに扱っています。
8、関係―電流・種子の時、化石の時
微弱な電流の通った銅板の上を歩きます。勿論感じられない程度の。ところどころによく分からない機械のような…。枝とかも落ちてて、うーんという感じ。
9、関係―光になった言葉
真っ暗な部屋に、光で文字が書かれていました。闇、とか。時間、とか。無、とか。天井から板がぶら下がっていて、そこに文字が彫られている。で、天井から光がピンポイントで落とされているので床に文字が出来るわけです。一部屋使った展示は圧巻。
10、関係―花の遺伝・美女撫子他。
これはもう見るしかない。表現できない。でもあえて書いてみると、絵です。中心に鉛に封したそれぞれの花の種があって、それを囲うように円が広がっていく。それが所々ぶつかり合って…うーん、表現できません。なかなか綺麗なもんです。
11、
最後はこれまた絵。和紙に描かれてるんですけど、「〜紀の〜」みたいなのがわんさかありました。メタセコイアとか、そういう化石を和紙の上から色鉛筆でこすりました!みたいな絵。
特別展はここまで。でも常設でもやっていたので見てきました。
12、関係―質
鉄と雨水、銅とアルカリ溶液による「錆」。金属板を布で包み錆を起こすことで滲み出てくる模様。絵とはまた違うけれどこれまた見えないものを見ている気分になりました。
全体を通しての感想

兵庫の方が「蓮」なら、こちらは「ヒマワリ」がテーマだったようです。兵庫と似通った展示もあればまったく違うものもあって…でも「見えないものと見えるもの」というテーマに沿ったものばかり。物理的に見えているものの中にも見えないものがあって、物理的には見えていないものの中に何かを見ることもある。
言われてみればその辺りにでも転がっていそうなくらい有り触れている現象なんですけど、それを意識しているかしていないかの違いはやはり大きい。
まぁどこまで理解できたのかと言われると困りますが、楽しめたのでよかったです。