日光、お参りと自然の神秘の旅


2018年9月6日〜8日
宿泊地:鬼怒川温泉、奥日光湯元温泉
観光場所:日光、奥日光
往復交通手段:新幹線、東武特急
現地移動手段:レンタカー

1日目

 東京から北千住経由で東武特急に乗り、駅弁を食べながら移動し、日光に到着。まずは駅前でレンタカーを借りて、いざ出発。


日光東照宮

 日光といえばの日光東照宮へ。平日の少し遅めの時間帯ということもあって、駐車場にもスムーズに停められる。団体客もそこそこいて、一緒に門の説明などを聞きながらぐるりと周る。
 まずは表門をくぐり、神庫などを横目に神厩へ。こちらに有名な見ざる聞かざる言わざるの三猿が。思っていたより…そのへんにあるんだな、という印象。三猿以外にも猿の彫刻があって、なぜ三猿だけが有名になったのだろうかと疑問に思う。
 続いて鳥居をくぐり、陽明門へ。きらびやかで、なんというか…お金をかけました!という感じがする。彫刻などはとても凝っていて確かにひとつひとつ見ていくととても時間がかかる。
 もうひとつ有名な彫刻の眠猫を見に坂下門へ。ガイドさんいわく、目はとじているけれど、ちょっとお尻は上げて耳を立てているので、決して寝ているわけではないとのこと。しかし名前は眠猫。
 門をくぐり、奥宮へ。207段の階段をのぼって行くと、家康の墓所がある。ツアーのお客さんはここまでは来ないようで、静かな雰囲気だった。
 階段を下りて、本社を見てから本地堂へ。こちらでは天井画の「鳴龍」が有名。ここは神社ではなくお寺で、お坊さんが案内してくれる。お寺なので手を叩けないため、龍を鳴かせるのは拍子木。びぃんとすごい音がする。龍の下だけ本当に音が違って、空気が震えて余韻が残るのが面白かった。
 東照宮を出る頃には夕方の時間帯になっていたので、かなり観光客が少なくなっていた。写真を撮ったりしながら出口へ向かう。

陽明門
 高さ11m、間口7m、奥行き4.4mの楼門。508体の彫刻でおおわれており、いつまで見ていても飽きないことから「日暮らしの門」とも呼ばれる。軒下の扁額は後水尾天皇の御真筆を象ったもの。扁額の両脇に麒麟、その下に龍と息、さらに下に龍、二階の高欄には「千人唐子の知恵遊び」、唐獅子、中国の君子と続く。背面にある柱の一つは、地紋が逆さになっている「魔除けの逆さ柱」で、物事は完璧であるとかえって魔が差すとの考えから故意に形を崩したもの。

二荒山神社

 東照宮から並木道を抜けて二荒山神社へ。お参りをしてからせっかくだからと神苑へ入ってみる。刀傷の残る化け灯籠の他、蛙を持ち上げてお願いをしたり、輪投げやルーレット式運勢占い、刀身に自分を映して写真撮影、などと、B級スポット感あふれる場所。お参りももちろんしたけれど、なんだか楽しい場所だった。

二荒山神社
 霊峰男体山(二荒山)を御神体山とする創建1200年の神社。大国主命を祀る。

鬼怒川温泉

 車で30分ほど走り、鬼怒川温泉へ到着。こじんまりとしたお宿でゆっくりと過ごす。

2日目

奥日光へ

 鬼怒川温泉から車で約2時間。奥日光へ向かう。途中、紅葉で有名ないろは坂を通る。地図で分かっていたけれど、カーブの連続がすごい。

華厳の滝

 まずは崖の上から滝を眺める。思ったより、大きい。これで終わりだとただの滝だーで終わってしまうけれど、エレベーターで滝の下まで移動することができる。エレベーター代が550円と、それなりにするが、見るだけの価値はある。
 滝の下は水しぶきがかかる迫力。雨の後だったからか、水量も多く、滝の音が大きく響いていた。

お昼ご飯

 ちょうど12時頃だったので、お昼ご飯は中禅寺湖近くでおそばをいただく。とりあえず名物っぽく湯波のおそばを食す。

中禅寺湖

 あいにく曇天で、青空だったらもっと良かったのにな、と思うものの、大きな湖の景観を楽しむ。

日光二荒山神社中宮祠

 中禅寺湖が見渡せる隠れたスポット、とあったので行ってみる。が、木があったりで眺望はさほどではない。ただ、神社自体は素敵だった。

戦場ヶ原

 山を登り、赤沼で車を止め、いよいよ戦場ヶ原へ。色々迷った末に、赤沼から湯滝までの2時間コースを歩くことにした。
 時期の問題なのか、複数の修学旅行の小学生団体と遭遇し、せっかくの静かな散策が…と少しがっかり。ただ、さくさく歩いていると団体と離れたので、後はのんびりとできた。植物にももっと詳しければ、景色だけでなくより楽しめたかもしれない。
 2時間コースとはいえ、あまり休憩もせず歩き続けたため、1時間半ほどで踏破。後半はあまりベンチなどもなく、疲れた。ただ、とても静かな川沿いを歩いたり、山の中なのに広い湿原を歩いたりするのは気持ち良かった。

湯滝

 たくさん歩いた後の滝ということもあって、達成感がある。滝はこれまた想像以上のもので、断崖絶壁から落ちるというのではなく、急な岩場を流れ落ちているような滝。結構な高さで迫力満点だった。

湯元温泉

 湯滝からバスに乗り、赤沼に戻り、車を回収し、温泉へ向かった。
 こちらも修学旅行生とかち合って、いいホテルなんだろうけれど、ちょっと騒がしかった。

3日目

英国大使館別荘記念公園

 県営歌ヶ浜駐車場に車をとめ、歩いて約10分。中善寺湖畔に建てられた別荘が、現在は幕末から明治にかけて活躍した外交官アーネスト・サトウに関する展示を行う資料館として公開されている。1階、2階ともに湖側に広縁が設けられており、眺めもよくとても気持ちがいい。

イタリア大使館別荘記念公園

 旧英国大使館別荘から森の中を歩いて約5分で到着。こちらは残念ながら改修工事中ということで、あまり景色を楽しむことはできなかった。
 アントニン・レーモンドの設計。本邸は2階建てで、木の匂いがとてもする。工事中でなければ2階からの眺めは気持ち良かったのだろうな。

日光山輪王寺

 土曜日だからか、東照宮の駐車場も輪王寺の駐車場もなかなか混雑していた。雨の中なんとか駐車して、お参りへ。
 まずは三仏堂へ行く。工事中なのが残念だが、漆が綺麗なのは今だけ!ということで、綺麗な状態が見れたのは良かった。右から千手観音、阿弥陀如来、馬頭観音と大きな三体の仏像が並ぶ。足元から仰ぎ見る形で参拝。案内のお坊さんのお話がちょっと長い。
 続いて10分ほど歩いて大猷院へ。こちらは徳川家光の墓所。二天門、夜叉門を抜けて金閣殿へ。壁には狩野探幽らによる唐獅子の絵、天井には龍の絵、いたるところに細工がなされ、金箔に輝く。どれだけお金かかったんだろう…。

日光街道

 市役所支所の駐車場に車を止めて散策。またしても湯波御膳をいただいたり、羊羹を眺めたりして駅へ向かう。
 レンタカーを返し、帰路へ…。