
お城の近くにある洋館。
興雲閣
島根県指定有形文化財
1903年(明治36年)
木造2階建入母屋造桟瓦葺
松江市が松江市工芸品陳列所として建てたもので、当初は明治天皇の山陰巡幸の行在所に充てるために計画されたもの。結局巡幸は実現しなかったが、皇太子の行啓にあたり迎賓館の役割を担った。
興雲閣の名前は旧松江藩主松平直亮により、明治42年に命名されたもの。その後、各種の展覧会場や会合に使用さあれ、戦時には海軍の庁舎などにも使われた。平成に保存修理工事が行われ、今に至る。
主屋のやや北寄りに車寄せのついた玄関がある。外壁は淡緑色で、下見板張りを基本とする。周囲には1・2階ともに列柱廊をめぐらせている。屋根は入母屋造桟瓦葺の純和風で、擬洋風建築となっている。
1階の円柱は大根島石の上に断ち、柱頭は装飾化された持ち送りが付き、玄関の車寄せ上部の幕板には唐草模様や幾何学的な模様が施されている。
1階は回転欄間付の両開き窓を付け、2階は半円形欄間付の腰唐戸に統一され、各室からベランダに出入りできる。
内部は1階が真壁、2階は大壁造りで、ともに竿縁天井になっている。壁と天井に和紙が使われている部屋もある。
松江市殿町1番地59 松江城山公園内

お城の前がかわいかった。
松江城
国宝(平成27年指定)
1611年築城。
平山城。複合式望楼型の天守閣で、四重五階地下一階付。一・二重目は大入母屋屋根の下見板張り、黒を基調としている。全国に現存する12天守の1つ。
歴代の藩主は堀尾氏、京極氏、松平氏。

古代出雲の国造りを紹介した博物館を中心とした公園。博物館(展示学習館)では銅鐸や埴輪などが展示されている。