琵琶湖の写真を撮る旅


2014年3月14日〜2014年3月15日

1日目

文化ゾーン

 
 レンタカーで文化ゾーンへ。目的は滋賀県立近代美術館のダリ展。美術館が公園の中にあるので、梅が綺麗でカメラ片手にふらふらしていたら、鳥を撮影中のおじさまに声をかけられ、それから2時間ほど一緒に鳥を撮影。色々な写真の話が聞けて楽しかったのと、今まで撮ろうと思わなかった鳥の撮影の楽しさを知れて良かった。誰かと一緒に写真を撮るのもいいなと思った。

 そして敷地内の喫茶店で昼食を食べたあと、当初の目的に立ち返り、美術館へ。

幻想の画家ダリとフランス近代絵画の巨匠たち

白鬚神社

 なんとかなるだろうと、ナビなしのレンタカーで車を走らせる。途中雪がちらついて気持ちがざわざわするも、なんとか白鬚神社へ到着。
 明日の朝、ここで撮影をするんだと気合を入れがてらお参りと下見。神社の規模としては大きくない。猿田彦さんがお祀りされているので、旅の無事と生きていく道を間違えないように人生の無事とを祈る。
 琵琶湖に浮かぶ鳥居は、神秘的で不思議な気持ちになる。この鳥居は湖から神社へ続く境界線なのか、それとも湖岸から湖へ向かう境界線なのか、どちらなのだろうと考える。個人的には後者の琵琶湖信仰の一種だと面白いと思う。

安曇川周辺

 道の駅に立ち寄ってラーメンを食べたり、湖岸の道路を走りながら鳥を撮ったり琵琶湖を撮ったりふらふらする。残念ながらあんまり天気が良くなくて、夕焼けの写真が撮れなかった。どんよりした雲と夜が近づいてどっしりと重い琵琶湖の写真を撮り、ホテルへ。


2日目

白鬚神社

 朝、4時半に起きて、5時には白鬚神社へ。日の出は6時過ぎだと聞いていたが、経験から1時間くらい前には空の色が変わり始めると思ったので。しかし天気が悪いからか、真っ暗で視界があまりきかない。ぼやりと沈む鳥居の姿と、吸い込まれそうな琵琶湖に圧倒され、これはいけないと車で待機。あのまま見ていたら、きっと心が大変なことになっていたと思う。
 5時半頃、ようやく少しだけ明るくなってきて、いざ写真撮影へ。霧雨の中、傘をさしての撮影は大変だったけれど、天気が良すぎないこともあってか、雲の表情がとても神秘的。色を変え、構図を変え、とにかく撮る。自分の他にも本格的に写真撮影をしている人がいてすごいなぁと思った。
 

竹生島

 今津港から船で竹生島へ。上陸時間は75分と決まっているのでどんなもんかと思ったけれど、ちょうどいいくらい。宝厳寺と都久夫須麻神社をぶらりと回り、お土産物屋さんとひやかし、ちょっとおやつも食べる。

○宝厳寺
 弁財天を祀る本堂にはかわいらしい赤いダルマさんもいて楽しい。国宝の唐門は細かな細工がとても美しい。秀吉が建てた大坂城極楽橋の一部で、現存唯一の遺構という。船櫓を利用して建てられたといわれる舟廊下は、確かに変わった形。

○都久夫須麻神社
 本殿は国宝で、建物は伏見城の遺構と伝えられる。ちょっと工事中だったので残念。龍神に関する神社のようで、島の奥の方には龍の阿吽像があったりと面白い。龍神拝所では有名な?かわらけ投げというものができる。かわらけという2つ1組の柔らかい瓦のようなものに願い事を書き、鳥居に向かって投げるというもの。…まぁ、鳥居の間は通らなかったけれど。

感想

 琵琶湖、とてもいい。そう思える旅だった。何よりも白鬚神社の朝景が神秘的すぎて、もうその写真が撮れたというだけで満足でいるほどのものだ。その上、他にも面白いところへ行けてとても楽しかった。