東京都有名建築物の旅


2008年3月17日〜18日

1日目

10時30分 東京駅到着
何とかして西側に行きたいのになかなか行けず、彷徨う。
11時30分 永田町
東京駅から始まり、付近の建物を見物しながら官庁街へ。
国会議事堂やら憲政記念館、国会図書館、最高裁庁舎などなど。
12時30分 赤坂迎賓館
残念ながら工事中…。あんなに歩いたのに。下調べ不足でした。
13時00分 青山一丁目
ようやっと電車に乗る。
13時30分 六本木散策
黒川紀章設計の国立新美術館を見る。ついでに中も入る。すごい。
14時20分 慶應義塾大学
これが噂の三田演説館かと感激する。窓から中を覗くと反対側から同じように覗いている人を発見。目が合って気まずくなる。
その後麻布十番まで三井倶楽部を眺めながら歩く。
15時00分 東京都庭園美術館
今回のメイン。これまた素敵な建物に感激しながら「建築の記憶」展を見る。詳細はコチラ
16時30分 清泉女子大学
旧島津公爵邸。ジョサイア・コンドルが設計。煉瓦造で、地上2階地下1階。ルネサンス様式の洋館。ベランダの柱頭飾りは1階がトスカーナ様式、2階がイオニア様式となっている。
中は存外広く、とても綺麗なステンドグラスを始め、かなりの見ごたえ。この頃になるとずっと歩きっぱなしで死にかけていたが、予想外にすごい建物でテンションが上がった。こういった建物が見学できるというのは本当にありがたい。

17時30分 早稲田大学
噂の講堂などを見てから駅前に戻る。
18時00分 夕食
早稲田駅前の松屋で豚丼を食べる。昼ご飯を食べていなかったので本当にしんどかった。あまりの美味しさに疲れを忘れてブックオフに寄る。
19時00分 ホテル到着
板橋駅前のホテルに着く。のんびりテレビを見ながら荷物の整理やらをして、10時30分に就寝。

2日目

9時00分 ホテル出発
朝マックをしていざ池袋へ。JRに乗って押しつぶされる。
9時30分 立教大学
少々迷ったものの何とか辿り着く。あんまりうろうろするのも怖いと思いながらちょっと建物の中にも入ってみる。
10時00分 自由学園明日館(みょうにちかん)
これぞ建築探訪にふさわしい建物!とか何とか思う。ちょっと帝国ホテルを思い出す。どきどきしながら見学。まさにライト建築。

※自由学園明日館について
羽仁夫妻により創立した自由学園の校舎。建設にあたり、遠藤新が羽仁夫妻に推薦したフランク・ロイド・ライトが設計。ライトの弟子である遠藤新が設計した講堂も校舎の向かいに並ぶ。
木造漆喰で配置はシンメトリー。草原様式と呼ばれる高さを抑えた建物で、水平線を強調した立面や幾何学的な建具の装飾がまされている。床と地面が同じ高さ。宇治の平等院をモチーフにしたと言われ、シンメトリーな形で中央に公共スペースを設けている。建物の基本構造は、現在の2×4構法のうちバルーンフレーム構法の先駆けと言われる。帝国ホテル同様大谷石を使用。
低い軒高と同時に内部には広い空間を確保するため、天井裏がない。
11時00分 池袋
噂の(?)西口公園を見てから電車に乗って東池袋へ。
11時30分 雑司が谷旧宣教師館
霊園を抜けて、迷う。地図違うやん!と1人で突っ込みながらも何とか辿り着く。予想外に閑散とした住宅地と集まっていた子供たちの不審そうな目に戸惑いながらも見学。
雑司が谷旧宣教師館は、明治40年にアメリカ人の宣教師、J.M.マッケーレブが居宅として建てたもの。設計者は不明だが、マッケーレブの友人であるワイリックが関与しているとも考えられている。施工は大工の藤崎、伊藤。
木造2階建てのシングル様式を基調に、細部のデザインは。カーペンターゴシック様式を用いている。オイルペイント塗りの下見板張りは裾でスカート状に広がっている。窓は上げ下げ窓、一部引き違い窓。印象的な意匠の方杖(ブラケット)のあるポーチ付きの玄関。南側にはサンルームとしても使える広縁。東側に補助階段がある。
13時00分 上野駅到着
そろそろ昼ご飯を食べねばと思いながらも上野公園を回る。文化会館を見てから国立西洋美術館に入り、今日って平日だよなとぼんやり考える。国立博物館は京都同様ゲート前でシャットアウト。残念。黒田記念館、子供図書館を見て奏楽堂へ入る。上野動物園はさらりと無視して東照宮に寄道、池の周りをへろへろになりながら歩く。
14時30分 旧岩崎邸
またしても工事中。が、お詫びなのかポストカードをもらえたのでよし。写真で見たことのあるホールとか階段とか満載でとにかく疲れを忘れてはしゃぐ。
ジョサイア・コンドル設計で、洋館、和館、撞球室からなる。
イギリス・ルネサンス様式の洋館は木造2階建て、地下室あり。壁は下見板張りペンキ塗り仕上げ。屋根は天然スレート葺。玄関上部に角ドームの塔屋がある。装飾は17世紀のジャコビアン様式を基調に、ルネサンスやイスラム風のモチーフを取り入れている。1階は主に接客に利用され、2階は主に私室が設けられていた。階段室はゴシック様式で、アカンサス風の花模様が取り入れられている。ベランダの列柱は1階がトスカーナ式、2階がイオニア式。
和館は1896年に大河喜十郎により施工。寄棟造りの桟瓦葺。洋館と結合している。書院造を基調としている。当時は14室あったが、現在残されているのは4室のみ。
撞球室はスイスの山小屋風の木造建築。校倉造風の壁や刻みの入った柱、切妻のシングル、軒を深く差し出した大屋根等、木造ゴシックの流れを組むデザイン。洋館とは地下道でつながっている。
15時30分 湯島駅
歩いていくつもりだったのに、何を思ったのか電車に乗ってしまう。仕方なく次の駅で降りてニコライ堂、湯島聖堂を見て、歩いて東大を目指す。
16時30分 東京大学
歩き続けて死にそうだったので、地下の食堂で学生に混ざってご飯を食べる。遅すぎる昼ご飯、もしくは早めの晩御飯。疲れていたのでとても美味しく感じた。
17時00分 神保町
噂の古書街を彷徨うが、敷居が高く感じられたので結局何も買わず。そのまま歩いて九段下へ。虚無への供物を思い出しながら南西に向かう。
17時45分 武道館
人気のない公園を歩き、武道館や公文書館やら美術館を見て駅へ。
18時30分 東京駅
2日で計16時間近く歩き続けたせいで痛む足をこらえ、何とか新幹線に乗り込み東京を離れる。とにかく歩き続けた旅だった。

心残り

・赤坂迎賓館
・築地本願寺
・その他時間がなくて見られなかった建物