奈良県吉野山から山上ヶ岳に至る一帯である金峯山で、7世紀後半に役行者が修験道を始め、金剛蔵王権現の姿を山桜の木に彫刻し、お堂を建てて祀ったのが始まり。金峯山は修験道の中心的な道場として今も多くの修行者が修行している。
なお、金峯山寺を含む「紀伊山地の霊場と参詣道」は2004年に世界文化遺産に登録されている。
仁王門
国宝
重層入母屋造。檜材寄木造の仁王像が安置されている。
蔵王堂
安土桃山時代 国宝
本堂。重層入母屋造、檜皮葺。本尊をおさめる。
銅の鳥居(発心門)
重要文化財
浄土への入り口とされ、修行の道に入ることを決心する門。高さ8.2m、柱径1.1m。
創立年代は不詳。東大寺大仏建立の余銅をもって造られたとの伝承がある。現在の鳥居は1711年に再興されたもので、銅製の鳥居としては現存最古。
脳天大神龍王院
昭和28年
五條覚澄初代管長が蔵王権現の例示を受けて建立。

奈良県吉野郡吉野町吉野山
近鉄吉野駅下車、ケーブル千本駅口よりロープーウェイ吉野山駅下車