飛鳥寺

山号:鳥形山
宗派:真言宗豊山派
本尊:飛鳥大仏
新西国第九番霊場

歴史

 正式には安居院という。
 588年(崇峻天皇元年)に、蘇我馬子が発願し、596年(推古天皇4年)に創建された日本で最初の寺。寺の名前は法興寺、元興寺、飛鳥寺とも呼んだ。なお、平城遷都により、現在の奈良市に移り、今の元興寺となったが、飛鳥の寺はその後も存続した。

伽藍

 創建当初は一塔三金堂式で、塔を中心に東西と北に金堂を配し、外側に回廊をめぐらし、北に講堂を持つ伽藍であった。旧伽藍は2度の火災で焼失し、その後荒廃したが、江戸時代に再建された。

仏像

本尊 飛鳥大仏(釈迦如来坐像)

飛鳥時代 重要文化財
 銅像。推古天皇、聖徳太子、蘇我馬子らが誓いを立てて発願し、609年に鞍作鳥(止利仏師)が造った日本最古の仏像。2度の火災に遭い、後補を受ける。
 高さは3mほど。正面から見ると、まっすぐ前を向いているのではなく、わずかに左側を向いている。
 お寺にしては大変珍しく、どうぞ写真を撮ってくださいとすすめてもらえる。

その他の像

・聖徳太子養像(室町時代)
・阿弥陀如来坐像(藤原時代)
・深沙大将像(藤原時代)
・勢至菩薩像(藤原時代)

アクセス

奈良県高市郡明日香村飛鳥682
近鉄橿原神宮前駅東口より周遊バスにて飛鳥大仏前下車すぐ