大井牛肉店
1887年頃
木造2階建
登録有形文化財
大井牛肉店は、岸田伊之助が開発した牛肉販売と牛鍋の店を兼ねた商店。
洋風の構えだが随所に和洋折衷の妙を見せる。
洋風
正面は神戸の外国商館や住宅を模して2階にベランダを設け、コリント式の柱や半円アーチで飾っている。
手摺子はとっくり型でルネサンス以降に発達したもの。
和風
1階は通り庭を持つ町屋の間取りで、構造も伝統的な木造架構になっている。
外壁は漆喰塗壁に目地を入れて石造に見せかけている。
オーダーを持つ柱や窓枠も木製の柱に漆喰を塗り上げたもの。
屋根構造も和小屋で、桟瓦を葺くなど、日本古来の技法を取り入れている。
玄関の庇は京風のむくり破風に鶴。その下には純粋和風の看板。
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