
開智学校はもともと、明治5年に廃寺を利用して開校したものが始まり。現在の校舎は松本の大工棟梁、立石清重が設計、施工し、明治9年に完成したもので、昭和38年まで使われ続けていた。なお、工事費約1万1千円のうち、7割が松本町民の寄付による。昭和39年にはもともとの女鳥羽川のほとりから現在地へ移転した。
木造2階建、寄棟造桟瓦葺。中央に八角塔屋を持つ。車寄せやバルコニー、唐破風には龍や雲などが飾られ、天使が「開智學校」と書かれた板を持つ。 明治に入り西洋のスタイルが入り込んできた中で、和風と洋風を組み合わせた擬洋風の校舎である。
校舎内には廃寺になった全久院や西隣の浄林寺の部材を利用。1階から2階への周り階段横の柱や校舎内の桟唐戸の木彫りなどに使われている。色ガラスが用いられた窓などがある。

長野県松本市開智2丁目4番12号
松本駅より徒歩約25分
松本駅よりバス「タウンスニーカー」北コース「旧開智学校」下車徒歩1分