
フランスのガラス工芸家ルネ・ラリック製作の正面玄関ガラスレリーフ扉。高さはおよそ2.5mで、4体の女性がデザインされている。

次室の天井は、照明を中心に連続する意匠が同心円状に広がっている。白漆喰のドーム型天井を持つ次室には、主要室内を製作したアンリ・ラパンがデザインした香水塔がある。「ラパンの輝く器」と言われていた。鮮やかな朱色の壁はプラチナ箔を練りこんだ人工大理石。
大客室にはルネ・ラリック製作のシャンデリア「ブカレスト」が吊り下げられている。これは花をモチーフにしたもので、葉をデザインした部分には繰り返すリズムがある。
壁はつやのある合板にラッカーを塗って光沢を持たせている。
マックス・アングランによるエッチングガラスがはめこまれたドア。ガラスの模様は円や渦巻きなど大小さまざまな形が繰り返されている。
他にはレイモン・シューブによる鉄の装飾、イオニア式柱頭をモデルにした柱などが目に付く。
3階にあるウィンターガーデンは、冬でも植物を育てることが出来るようにと造られた。他が木材で造られているのに対し、漆喰・石材・金属・ガラスなどで造られている。床には白黒のタイルがはられている。
東京都港区白金台5丁目21番9号
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