明治40年に有栖川宮威仁親王殿下が猪苗代湖畔の美しさを賞し、別邸を建設することを決め、明治41年8月に竣工。皇太子嘉仁親王殿下の行啓のおり、「天鏡閣」と名付けられた。これは李白の詩「明湖落天鏡」に由来している。

ルネサンス様式を取り入れた和洋折衷の建物。本館は二階建天然スレート葺八角塔屋付。正面に車寄せ。白い板壁。
内部1階は中央廊下で仕切り、南側に食堂・客室・球戯室の主要室を、北側に事務室・宿直室・厨房等の小室を配す。暖炉、シャンデリア、アール・ヌーヴォー様式の鏡、帽子掛は当時のもの。2階には寝室や書斎、バルコニーがある。
本館の他、別館、煉瓦造の表門がある。
福島県耶麻郡猪苗代町大字翁沢字御殿山1048
磐越西線猪苗代駅下車 バスで約15分長浜下車 徒歩5分