札幌市時計台(旧札幌農学校演武場)

設計:北海道開拓使工業局 安達喜幸
1878年(明治11年)
重要文化財(1970年6月指定)
木造2階建

概要

 1876年に設置された札幌農学校(現北海道大学)の中央講堂として、クラーク博士の提言により、2代目教頭ホイーラーが基本構想を作成、建設された。設計は北海道開拓使工業局の安達喜幸。1881年に黒田開拓長官の指示により時計台が付設された。
 1903年に農学校の校舎が移転するに合わせ、演武場を札幌市が譲り受け、時計台と呼ばれるようになる。その後、位置を変え、現在は資料館やホールとして利用されている。
 日本三大がっかりスポットと称されることがあるが、周囲のビル群にうずもれていることが原因のようで、個人的には建物そのものはがっかりしないと思う。

外観


 現在は白い壁面だが、創建当初は灰色だったことが分かっている。

建物内部


 当時は1階を研究室、講義室、標本室として用い、2階を演武場として訓練のほか、各種式典に用いた。写真は2階の演武場。


北海道札幌市中央区北1条西2丁目
札幌市営地下鉄「大通駅」徒歩約5分